
東京バレエ団は2027年1月10、11日に、新国立劇場オペラパレスでモーリス・ベジャール振付の「くるみ割り人形」を上演します。 ベジャールの生誕100年を迎える年の幕開けに、母への思慕とバレエへの憧れを描く自伝的な作品を披露します。
生誕100年の年に全4公演
ベジャールは1927年1月1日生まれで、2027年1月1日に生誕100年を迎えます。 東京バレエ団は1月10日に13時と18時、11日に12時と16時から公演を行います。
会場は東京・初台の新国立劇場オペラパレスで、上演時間は休憩1回を含め約2時間10分です。 音楽にはチャイコフスキーのほか、ヴァンサン・スコット、イヴェット・オルネ、ヨハン・セバスティアン・バッハの楽曲を使い、演奏は特別録音の音源です。
東京バレエ団がこの作品を上演するのは、2025年に7年ぶりの公演を行って以来です。 今回は、前回もプティ・ペール役を務めたジル・ロマンが再び出演し、同役を柄本弾も演じます。
主人公ビムに重ねたベジャールの幼少期
主人公のビムは、ベジャールが子どもの頃に呼ばれていた名前です。 作品では、7歳のビムがクリスマスの夜に、1年前に亡くした母を思いながら過ごします。 ベジャール自身も7歳のときに母を亡くしており、主人公には振付家の幼少期が投影されています。
夢の中でビムは母と再会し、母への思いを踊りで表します。 物語には、ビムが「M...」の導きでバレエの道へ進む姿も描かれます。 「M...」は場面によって父、振付家マリウス・プティパ、メフィストなどの像を重ねた役です。
舞台はチャイコフスキーの「くるみ割り人形」に、ベジャール自身の体験を織り込んだ構成です。 第2幕では、母に見せる踊りを通じてビムがバレエの世界に惹かれていき、物語の最後には目覚めたビムの前に母の面影を宿した像が現れます。 こうした筋立てが、母への思慕とバレエへの憧れという作品の主題を結びつけます。
東京バレエ団が踊り継ぐベジャール作品
東京バレエ団は、ベジャールと生前に親交を深め、「ザ・カブキ」や「M」など、同団のレパートリーに複数のベジャール作品を持っています。 今回の上演も、ベジャール作品を継続して取り上げる活動の一つです。
2025年の公演では、ベジャールの遺志を継ぐジル・ロマンがプティ・ペール役で出演しました。 2027年公演にもロマンが同じ役で参加し、11日12時の回では柄本弾が同役を務めます。 前回公演から続く出演者を迎えつつ、役の配役には回ごとの違いがあります。
公演では、ベジャールが振付を担当し、チャイコフスキーに加えてスコット、オルネ、バッハの音楽を組み合わせます。 出演者は公演回ごとに異なり、ビム役は山下湧吾と二山治雄、母役は政本絵美と長谷川琴音がそれぞれ回替わりで出演します。 フェリックス役は池本祥真または宮川新大、「M...」役は大塚卓または柄本弾です。
回ごとの配役とチケット
1月10日13時と11日12時の回では、山下がビム、政本が母、池本がフェリックス、大塚が「M...」を演じます。 1月10日18時と11日16時の回は、二山、長谷川、宮川、柄本の組み合わせです。
一般料金はS席1万6,000円、A席1万2,000円、B席9,000円、C席7,000円、D席5,000円です。 25歳以下を対象とするU25シートは3,000円で、対象者は公演当日に年齢確認書類を提示し、座席券と引き換えます。
1月10日の公演には、5歳から高校生までを対象にした親子割引があり、対象席種はS席とA席です。 11日の公演では18歳以下の無料席と、保護者の半額席を設けます。 いずれも対象公演や販売方法に条件があり、5歳以上が入場できます。











