
ウェザーニューズは、2026年の紅葉について、例年10月中旬までに見頃を迎える名所は平年並み、10月下旬以降の名所は平年よりやや遅くなる所が多いと予想しました。秋の高温傾向で色付きの進みが緩やかになる見込みで、日光・いろは坂は10月23日ごろ、京都・嵐山は11月24日ごろに見頃を迎える予想です。
10月下旬以降は見頃が遅れる見込み
ウェザーニューズによると、8月末から北海道を中心に寒気が流れ込み、山地から色付きが進んでいます。磐梯吾妻スカイラインや上高地・涸沢などでは、平年並みの見頃を迎えました。
これまでの気温低下を受け、10月中旬までに見頃を迎える名所は平年並みとなる所が多い一方、その後は平均気温が高めに推移する所が多いと予想されています。そのため、10月下旬以降に見頃を迎える名所では、色付きが足踏みし、見頃が平年よりやや遅くなる所が増える見込みです。
主な予想日は、北海道・大沼公園が10月26日ごろ、東北・十和田湖畔が10月27日ごろ、長野県・上高地が10月13日ごろです。石川県・兼六園は11月22日ごろ、愛知県・香嵐渓は11月23日ごろ、京都・嵐山は11月24日ごろ、福岡県・秋月城跡は11月30日ごろからとされています。
気温と日照が色付きに関わる
紅葉の時期には気温が関係し、気温が低いと色付きが早まり、高いと遅くなる傾向があります。BlueHubの解説によると、葉の緑色を担うクロロフィルが秋に分解されると、もともと葉にある黄色の色素が見えるようになります。
赤い色は、葉の中で新たに作られるアントシアニンによるものです。BlueHubは、日照や昼夜の寒暖差、適度な水分がそろうと鮮やかに色付きやすいと説明しています。ウェザーニューズも、秋の適度な日差しや雨、朝晩の冷え込みが色鮮やかさに関わるとしています。見頃の時期と発色は、それぞれ別の条件にも左右されます。
2026年は、9月に東北から九州にかけて日照時間が平年より少ない所が多く、現地では発色が良くないとの声もあったとウェザーニューズは伝えています。一方、日照時間が比較的多かった北海道では、数年ぶりの鮮やかさとの報告がありました。
長期観測でも遅れの傾向
ウェザーニュースの取材で、小出大氏は、気象庁の全国51地点の観測では、1953年以降、紅葉・黄葉の日が10年あたり約3.1日遅くなっていると説明しました。同氏によると、京都では見頃のピークが主に11月だった時期から、12月にずれ込むようになっています。
小出氏らの研究チームは、高山帯3地点の定点カメラ画像と気象観測データを分析しました。その結果、春に葉が広がり始める「展葉日」が遅い年ほど、秋の色付きが強いことが分かったとしています。同氏は、展葉日が早い年は秋の葉がより古くなり、色素の合成や分解が円滑に進まない可能性を挙げました。
グリーンピース・ジャパンが気象庁の観測データを調べた結果でも、東京、札幌、福岡の3都市で、カエデとイチョウの色付き時期は遅くなる傾向でした。1953~1969年と2010~2019年の平均を比べると、カエデは東京で18日、札幌で21日、福岡で36日遅くなり、イチョウはそれぞれ15日、12日、32日遅くなっています。
同団体は、気温上昇が紅葉を遅らせる傾向がある一方、干ばつは落葉を早める可能性もあると指摘しています。紅葉や落葉には気温のほか水分など複数の要因が関わるため、気温上昇だけでは全ての樹種の変化を説明できないとしています。
次回予想は10月下旬
ウェザーニューズは、全国的に天気が周期的に変化することで、これから見頃を迎える名所では、色鮮やかな紅葉に必要な日差しや雨、朝晩の冷え込みが見込めるとしています。9月の日照不足が懸念される地域と、北海道のように鮮やかさが報告された地域とで、状況は異なっています。
見頃予想は名所ごとに異なり、同じ地域でも標高や場所によって色付きの進み方は変わります。ウェザーニューズは約1,200か所の紅葉名所について、見頃予想日やスポット情報を公開しています。
「第三回紅葉見頃予想」は10月下旬に発表される予定です。2026年の見頃予想は、秋の気温の推移と地域ごとの色付き状況を踏まえて更新されます。











