
AMDがグラフィックスカードの取引先に供給するGDDR6メモリーの価格を引き上げたと報じられています。GDDR6の供給や価格には、AIデータセンター向けメモリーの生産拡大も影響しており、AMD製カードの価格動向にも関わります。
AMD向けGDDR6の価格引き上げが報じられる
中国のフォーラム「Boardchannels」の情報によると、AMDは取引先向けのGDDR6価格を引き上げました。
PC Gamerは、AMD製品を仕入れる拡張カードメーカーがコスト増に直面すれば、カードの販売価格に反映される可能性があると見ています。実際の店頭価格には、各社の価格設定を経て影響が表れます。
Silicon Analystsは、GDDR6の価格が約30%上昇したとし、メモリーが一部のカードで主要な部品コストになっていると分析しています。
GDDR6はGPUが画像データを扱うためのメモリー
GDDR6は、グラフィックスカードなどで使われる専用メモリーです。GPUが画像やゲームの描画に必要なデータを扱う際に使われ、カードの構成要素の一つです。
MicronのGDDR6は最大16Gb/sのデータレートに対応し、従来型のDDR4やLPDDR4と比べて実効帯域幅が3~4倍です。
GDDR6の調達価格が上がれば、カード製造時のメモリー費用にも影響します。
AI向けHBMの増産が一般向けメモリーに波及
HBM(高帯域幅メモリー)は、AIアクセラレーターなどに使われる積層型メモリーです。メーカーがHBMやサーバー向けメモリーへ生産能力を振り向けることで、GDDR6やGDDR7の生産に使える能力が圧迫されると、Silicon Analystsは説明しています。
Samsungの幹部は、来年、世界のDRAMウエハー生産能力の約30%をHBMが占めると予測しました。HBM用のDRAMダイは、同じ容量のDDR5やLPDDR5向けダイよりウエハー面積を多く使うとDie Signalは伝えています。
HBMとGDDR6は、1a、1b、1cと呼ばれる先端プロセスノードを共有するとDie Signalは記しています。HBM向けの生産が増えると、同じ製造基盤を使うGDDR6などの供給にも影響し、グラフィックスカード向けメモリーの調達環境を厳しくする要因になります。
供給圧力とカード価格への影響
AIサーバー向け需要によるメモリー生産の再配分が、GDDRを含む複数のDRAM製品の価格上昇につながっているとSilicon Analystsは分析しています。同社は、広範なDRAM価格が前年同期比で約170%上昇したとも記しています。
PC Gamerは、AMD製GPUを搭載するカードの価格にも上昇圧力がかかる可能性を指摘しています。











