
上半期の純損失は800億ドル(約13兆円)超
Anthropicは、対話型AI「Claude」を開発する企業です。2026年上半期の純損失は800億ドル(約13兆円)を超え、前年同期の130億ドル(約2兆1,000億円)から増加しました。 この期間は6月30日に終了しています。
損失額のうち720億ドル(約11兆円)は、転換社債などの金融商品の価値変動に関する会計上の費用でした。 転換社債は、条件に応じて株式に転換できる社債です。
前年同期の130億ドル(約2兆1,000億円)という数字は、IPO(新規株式公開)に向けた目論見書の草案に記載された額です。 今回の損失額の拡大と並行して、売上高とAI基盤への支出も大きく増えています。
売上高とAI基盤への支出が増加
上半期の売上高は163億ドル(約2兆6,000億円)で、前年同期の11億ドル(約1,700億円)から増加しました。 同じ期間のAIインフラ支出は、ほぼ4倍の約90億ドル(約1兆4,000億円)に達しました。
Anthropicの製品の一つであるClaude Codeは、開発者がソフトウェアやアプリを作る際に使うコーディング支援ツールです。 その人気が、同社の事業を支える要素として挙げられています。
売上高の伸びとともに、計算資源を確保するための支出も拡大しています。 半年間の売上高とAIインフラ支出はいずれも、前年同期との比較で示されています。
計算能力の確保とIPO評価
Anthropicは今後数年間に、計算能力の拡充などに最大7,500億ドル(約120兆円)を投じる可能性があります。 その中には、現在協議中の取引も含まれるとされています。
11月の株式売却を前に、サンフランシスコで開かれた投資家向け説明会に参加した一部の投資家は、同社の評価額を見直しています。 説明会では約1兆5,000億ドル(約240兆円)の評価額が話し合われました。
それまで見込まれていた評価額は約2兆ドル(約320兆円)でした。 今回の損失など財務情報が明らかになった後、一部の投資家がより低い評価額を検討している状況です。
開示されたAI関連リスク
Anthropicが挙げたリスクには、製品による被害をどう防ぐかという課題があります。 具体例として、高度なサイバー攻撃や、制御できないモデルによる脅迫が示されています。
同社は先週、AIが一般家庭の機器上で自己複製を学ぶまで、数カ月に迫っている可能性を報告しました。 この見通しも、同社のAI関連リスクを巡る開示と並んで伝えられています。
Claude Codeの利用拡大、売上高の増加、AI基盤支出の拡大が同時に進むなか、AnthropicはIPOを控えています。 上半期の損失には金融商品の評価変動に伴う会計費用が含まれ、投資家の一部は同社の評価額を検討しています。











