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Flatticeはカメラに合わせてモデルを変形

DillonGoo Studiosが、Blender向けのツール「Flattice」を公開しました。カメラから見たときに変形が目立たないよう、キャラクターモデルの一部をカメラ基準で平たくし、斜め向きの顔などで遠近感を抑える仕組みです。

Flatticeは、顔や胸、全身など、選んだ範囲にラティスを生成します。ラティスはモデルの形を変える枠状の仕組みです。ツールはカメラを向ける設定も作り、平行投影に近い見え方を狙います。

操作では、変形を効かせたい位置に3Dカーソルを置き、「Add Flattice」を実行します。選択したメッシュには、カーソル位置に基づくウェイト用の頂点グループが作られます。生成後はパラメーターを調整して、ショットごとの見え方を整えられます。

焦点距離と正投影で変わる遠近感

透視投影では、手前の物体が奥の物体より大きく見え、奥へ続く平行線は遠くで収束します。焦点距離を長くすると画角が狭まり、短くすると一度に見える範囲が広がります。

正投影では、物体の見かけの大きさはカメラからの距離で変わらず、平行線も収束しません。奥行きによる大きさの差が画面に出にくいため、透視投影とは顔の見え方が異なります。

長い焦点距離は、透視投影のまま画角を狭める設定です。正投影のように奥行きの遠近感をなくすものではありません。Flatticeはモデルの形をカメラ基準で変形させて遠近感を抑えるため、カメラのレンズ設定だけで行う調整とは別の方法です。

既存機能でも同じ効果を構成可能

DillonGoo Studiosによると、FlatticeはGeometry Nodes(ノードを組み合わせて形状や処理を作るBlenderの機能)に現在の機能が追加される前に開発されました。開発当時は、アドオンとして設定をまとめる方法がより簡単だったとしています。

同スタジオは、現在ならGeometry Nodesだけでも同じ効果を実現できると説明しています。Flatticeは、その設定をすぐ使える形にまとめたツールです。

対応するBlenderとGoo Engineのバージョン

FlatticeはBlender 3.6から5.1までと、Goo Engine 3.6から4.4までに対応します。

Goo Engineは、DillonGoo Studiosがアニメ調の描画を目的に開発しているBlenderの派生版です。シェーディングや影、合成を制御する機能を加えており、オープンソースとして公開されています。

同スタジオは、Goo Engine向けの機能をBlender本体へ取り入れる作業にも協力してきました。