出典: blog.cloudflare.com

Cloudflareは、世界のインターネット動向を示す「Cloudflare Radar」のトップページを再設計しました。新しい画面では地図を視覚的な手がかりにし、専門家以外にも使いやすくすることを目指しています。

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地図を手がかりにした新しいトップページ

Cloudflareによると、旧トップページはRadarで扱うデータの幅広さを示していましたが、情報を読み取りにくいという課題がありました。複数のカードに同じ程度の視覚的な重みがあり、縦長のカードは自然な読み進め方を妨げていたといいます。

Radar's homepage map
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利用者からは、授業で学生に見せる際に使いにくいという声も寄せられました。Cloudflareは、初めて訪れる人にとってRadarが近寄りがたいものになっていると受け止め、情報を一度に解釈させず、内容をたどりやすい入口を設けることを課題にしました。

新しいトップページでは、国境を越えて動くインターネットの情報を示す視覚的な手がかりとして、地図を採用しました。Cloudflareは、地図をさまざまな背景の利用者になじみのある表現と位置付けています。

Radarが扱うデータ

Cloudflare Radarは、Cloudflareのグローバルネットワークから得るデータと、パブリックDNSリゾルバー「1.1.1.1」から得た集計・匿名化データを使います。DNSはドメイン名と接続先を結び付ける仕組みで、Radarはこれらのデータをインターネットの動向や技術の利用状況を示すために活用します。

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一部の情報には、ネットワーク間の接続情報を扱うPeeringDBや、自律システム番号の利用者数を推計するAPNICのデータも使われます。自律システムは、共通の管理方針で運用されるネットワークの単位です。

経路情報では、RIPE NCCのRIPE RISと、オレゴン大学のRouteViewsのデータを利用します。BGPはネットワーク間で経路情報を交換するプロトコルで、RIPE RISは世界各地の収集拠点でBGPの更新・取り消し情報を収集します。

遮断や障害を調べる団体の利用

Cloudflareは2021年、同社が検知した大幅な通信量低下を知らせる「Radar Internet shutdown alerts」を開始しました。人権団体などが通信の変化を追う際に、早期の手掛かりとして使えるようにする仕組みです。

Access Nowの「#KeepItOn」連合は、Radarのアラートと測定値を遮断発生の確認に使い、年次報告のデータにも採用しています。同連合のデータ分析担当者ザック・ロッソンは、アラートが最初の情報源となり、迅速な調査や反対運動の根拠づくりにつながる場合があると説明しています。

Internet Societyは、Radarなどで通信状況を監視し、政府による遮断と判断する際には、人工的な措置であること、インターネット接続を失わせること、集団に影響することを基準にしています。OONIも接続遮断の調査にRadarを使い、報告された事例の分析に役立てています。

見やすさと情報の信頼性

Cloudflareは、Radarを専門的な技術知識を持つネットワーク運用者や研究者だけでなく、記者、人権擁護団体、政策担当者、一般利用者にも使いやすくすることを目指しています。旧デザインで寄せられた声を受け、情報の並べ方とCloudflare全体との見た目の一貫性を見直しました。

同社は、外部利用者にとってデザインの一貫性が信頼や使いやすさに関わり、なじみのある配置が複雑な情報を読み進める負担を抑えると説明しています。

一方、遮断調査では、Access Nowが技術測定に加えて報道や個人の証言も使い、Internet Societyは技術的な障害や経路設定の誤りと政府による遮断を区別する基準を設けています。