black xbox one console with controller
Photo by Billy Freeman on Unsplash

Xboxがゲーム外の事業を担う「XP」を設立

Microsoft傘下のXboxは、ゲームの知的財産(IP)を映画やテレビ、商品、イベントなどへ広げる新部門「XP」を設立します。部門名は、ゲーム内で経験値を表す「experience points」にちなんでいます。

XboxのAsha Sharma CEOは従業員向けメモで、自社のフランチャイズは「プレイする時間以上の意味を持つ」と説明しました。XPは、ゲームを遊ぶことにとどまらないファンとの接点を事業として扱います。

新部門の責任者には、Lucasfilmでの勤務経験があるKayleen Walters氏が就任しました。Walters氏はXboxのコンシューマー製品部門を成長させ、250を超えるライセンスを扱う事業にしたと報じられています。

映画、商品、提携、イベントの4機能

XPは4つの機能で構成されます。「Xbox Pictures」は映画・テレビへの映像化、「Xbox Products」はライセンス商品を担当します。

「Xbox Partnerships」はスポンサーやブランドとの提携を、「Xbox Places」は放送や対面イベントを扱います。映像化や物販に加え、企業との協業やファンが参加する場も部門の役割に含まれます。

Walters氏は従業員向けメールで、ファンは作品を遊ぶだけでなく、視聴し、商品を身に着け、イベントに参加し、作品を祝うと述べました。XPの4機能は、こうした異なる接点をそれぞれ担当する形です。

映像作品の公開後にゲーム利用が増加

Xboxによると、Amazon Prime Videoで『Fallout』の第1シーズンが配信された期間、Xbox Game Passで遊べる『Fallout』シリーズのプレイ時間は5倍になりました。ゲーム外の映像展開とゲームの利用状況が、同じフランチャイズの中で結び付いた事例です。

『Minecraft』では、2025年春の映画公開以降、ゲームの週間アクティブユーザー数が前年同期比で75%を超える増加となりました。Xboxは、映画公開後のゲーム利用者の変化をXP設立の背景となる実績として挙げています。

この2例では、映像作品の展開後にゲームのプレイ時間や利用者数が増えています。いずれもXboxが示した個別の実績であり、XPの設立によって同様の変化が今後も起きると確定したものではありません。

Walters氏が率いる新体制

Walters氏は『スター・ウォーズ』関連の仕事などでLucasfilmに13年間在籍した後、Xboxのコンシューマー製品部門の拡大に携わりました。また、『A Minecraft Movie』ではエグゼクティブ・プロデューサーを務め、現在製作中の続編ではフル・プロデューサーを担当しています。

Walters氏はXPのチームを社内外から組織する予定です。Xboxでは、Metaに約10年間在籍したMaria Angelidou-Smith氏も、Mojangおよび『Minecraft』のCEOとして加わります。

XPの設立は、Xboxが複数回の人員削減やスタジオ事業の再編を進める中で発表されました。Xboxはこうした再編を「リセット」と表現しており、新部門はゲーム以外の展開を担う組織として加わります。