
Epic Gamesが開発するDisney向けゲームの発売が、制作でのAI活用を増やすため延期されたと報じられています。Bloombergに情報を伝えた関係者によると、プロジェクトは「AIファースト」の制作方針に切り替わり、コードとアート制作にもAIを使う計画です。この変更は、DisneyとEpicが進める新しいゲーム・エンターテインメント体験の開発に関わります。
AIを優先する制作方針への変更
Bloombergに情報を伝えた関係者によると、ゲームのディレクターはチームに「AIファースト」の制作計画を採用すると伝えました。内部メッセージには、手書きのコードをなくし、アートを全面的にAIワークフローで生成する方針が記されていたとされています。
開発チーム全員がこの方針を歓迎したわけではなく、一部の従業員は指示が本気ではないことを願っていたとBloombergは報じました。Epicのコミュニケーションディレクター、Jake Jones氏はBloombergへの声明で、開発者が創造面を担いながらAIで開発を加速すると説明しました。
EpicはUnreal Engine向けに、エディター操作を行うMCP対応ワークフローを案内しています。また、PCG(手続き型コンテンツ生成)と大規模言語モデルを組み合わせるワークフローも扱っています。コンテンツブラウザーにAI検索モードを追加するプラグインもあります。
Fortniteと連携する構想
Disneyは2024年、Epicに15億ドルを投資し、Fortniteを軸とする複数年の協業を発表しました。構想では、Disney、Pixar、Marvel、Star Wars、Avatarなどの作品やキャラクターを扱う、ゲームとエンターテインメントの世界を作るとしています。
この体験はFortniteと連携し、利用者が遊ぶだけでなく、視聴や買い物、作品やキャラクターとの交流もできるものとして説明されました。利用者自身が物語や体験を作り、他の人とコンテンツを共有することも構想に含まれています。
EpicとDisneyは、この新しい体験をUnreal Engineで開発すると発表しました。DisneyのCEO、Robert A. Iger氏は、Disneyのブランドや作品をFortniteと結びつける協業だと述べています。EpicのCEO、Tim Sweeney氏は、DisneyとFortniteのコミュニティをつなぐ、開かれた相互運用可能な環境を目指すと説明しました。
発売時期と開発現場の反応
Bloombergの最新報道によると、ゲームの発売時期は当初の11月から翌年3月へ延期されました。この延期はAI活用方針が示される前に決まり、AI活用を増やすための延期とは別の変更です。
ゲームの内容については、抽出型シューティングゲームになるとの噂があり、『ARC Raiders』に似た作品と紹介されていました。
ゲーム開発者の生成AIへの見方にも慎重さが表れています。GDCの年次調査では、生成AIがゲーム業界に悪影響を与えると答えた開発者は52%で、2025年の30%から増加しました。調査結果によると、生成AIを使う開発者の用途は、アセット制作よりも調査やプログラミングが中心でした。
開発でAIが担う範囲
今回示された制作方針では、コードとアートの双方でAIを広く使う計画です。一方、GDC調査で主な利用先として挙がったのは調査やプログラミングで、アセット制作を中心とする使い方とは異なります。
EpicのUnreal Engine向け案内には、エディター操作、PCGと大規模言語モデルを組み合わせるワークフロー、AI検索の機能が含まれます。これらは開発者がエンジン内で使えるツールや手法です。









