
AMDGPUでHDMI 2.1の主要機能が有効に
Linux 7.4向けに、AMDのGPUドライバーAMDGPUでHDMI 2.1のFRLが標準で有効になります。VRR(可変リフレッシュレート)やALLM(自動低遅延モード)にも対応します。
FRLはFixed Rate Linkの略で、HDMI 2.1で導入されたデータ伝送方式です。Linux 7.4では、ほかのHDMI 2.1機能と合わせてFRLを既定で有効にする変更が取り込まれました。
VRRは映像の更新タイミングを調整する機能で、ALLMは接続先の低遅延モードを自動で切り替える機能です。これらもAMDGPUで利用できます。
FRLはTMDSのクロック線もデータ伝送に使う
HDMI 2.0のTMDS方式は最大18Gbpsの帯域に対応し、4K・60Hzの映像を扱えます。HDMI 2.1のFRLでは最大帯域が48Gbpsとなり、より多くの映像データを伝送できます。
FRLでは、従来のTMDSデータ線3本をFRLのデータ線に割り当て、TMDSのクロック線も4本目のデータ線として使います。3レーンまたは4レーン構成があり、伝送速度はレーン構成に応じて3Gbpsから12Gbpsまで用意されています。
HDMI 2.1の帯域は、非圧縮の8K・60fps・12ビット映像に対応します。ディスプレイストリーム圧縮(DSC)を使う場合は、10K・120fps・12ビット映像も規格上の対応範囲です。
規格の上限とLinuxドライバーの対応
FRLではTMDSのクロック線がデータ線に変わるため、従来のTMDSクロック検出方式はそのまま使えません。HDMI 2.1対応の受信機器では、FRLの信号を検出する方法が必要になります。
Linux 7.4では複数のGPUドライバーも更新
AMDGPUには、データセンター向けのUALink over Ethernet(UALoE)対応と、Ryzen AI Max 400シリーズのNPU対応も加わります。HDMIの変更と並行して、演算用ハードウェアに関する更新も含まれています。
Intel Xeドライバーでは、移行キューのCPU bindとULLSに関する変更が入り、ビデオメモリーの健全性確認や劣化への対処も追加されます。Intel GPU D Seriesとして知られる開発中のアクセラレーターに関する作業も続いています。
Qualcomm Adreno向けMSM DRMドライバーはA830、A845、A850、X2-85をサポートし、Rockchip DRMドライバーではHDMI 2.0対応が進みます。NVIDIAのオープンソースドライバーではNovaの立ち上げに向けたRustコードが加わり、既存のNouveauにも修正が入ります。











