
オークランドからテキサスへ向かった6パレット
NVIDIA製GPUを含む1,140万ドル(約18億円)相当の貨物が、カリフォルニア州で盗まれました。貨物はオークランドからテキサスへ運ばれる途中で行方が分からなくなり、警察が捜査しています。
貨物は8月29日にオークランドを出発し、食品輸送会社を装ったトラックが引き取ったとされています。その後、サンバーナーディーノ郡でトラックを追跡できなくなりました。
オークランド警察が盗難の通報を受けたのは9月13日です。貨物は6パレットで、金額は1,140万ドル(約18億円)とされています。
輸送中に失われた高額貨物
出発地から目的地までの輸送中に車両ごと行方が分からなくなり、貨物の引き渡しと追跡が捜査の焦点になっています。
食品輸送会社を装ったトラックが貨物を引き取ったとされる点も、今回の経緯に含まれます。米商務省産業安全保障局(BIS)は、先端計算用半導体の不正転用を防ぐ企業向け指針で、取引相手や配送先の確認を促しています。
BISの指針は、電子機器を扱わない小売業者や物流会社などが荷受人・配送先に含まれ、大量の先端半導体を必要とする業務と合わない場合を、注意すべき取引上の兆候に挙げています。
ブラジルの空港でもRTX 5090が行方不明に
別の事案として、ブラジルのグアルーリョス国際空港では、NVIDIAのGeForce RTX 5090を含む2パレットが行方不明になりました。貨物は米国から輸入され、9月20日に空港へ到着しました。24日に税関を通過し、引き渡しが認められた翌日に見つからなくなりました。
ブラジル警察は、空港の従業員3人を盗難に関与した疑いで特定しました。報道によると、外部委託のフォークリフト作業員2人が倉庫からパレットを運び出し、貨物の確認・引き渡しを担当する従業員が電子管理を回避するのを助けた疑いがあります。
盗難品のうちZotac製RTX 5090の1枚は、ブラジルのオンライン市場OLXで6,000ドル(約95万円)を超える価格で出品されました。出品画像にシリアル番号が写っていたため、紛失した貨物との関連が確認され、出品は取り下げられています。
BISが示す取引確認の手順
BISの指針は、取引先の事業内容と注文品の整合性、最終利用者と用途、配送先を確認するよう企業に求めています。顧客の設立時期や所有関係を調べ、最終的な納入・設置場所を把握することも、確認事項に挙げています。
先端半導体を含む製品を輸出する際は、取引に関わる当事者と使用目的を記した最終利用者証明を求める手順も示されています。データセンター向けの輸出では、利用者がその場所で運用を認められていることや、対象サーバーを稼働させる設備があることを書面で確認するよう求めています。
今回の貨物盗難とBISの輸出管理指針は、扱う問題が異なります。一方は輸送中の窃盗事件で、もう一方は先端半導体の不正転用を防ぐための企業向け確認策です。









