OpenAIは最大300億ドル(約4兆7,000億円)を調達する資金調達ラウンドを進めており、評価額は1.25兆ドル(約200兆円)となる見通しです。UAEの投資家がCoatueとともに出資を主導し、UAEから計算能力を確保する商業契約も交渉されています。成立すれば、非公開企業の評価額として過去最大となる可能性があります。
最大300億ドル(約4兆7,000億円)の調達、条件は交渉中
OpenAIは投資家に、翌週末までに契約への署名を得ることを目指すと伝えました。調達額はまだ決まっておらず、契約条件も交渉中です。
OpenAIはIPOの準備を進めるなかで、今回の調達を機会的な追加調達と位置づけています。6月に米証券取引委員会(SEC)へIPO関連書類を非公開で提出しましたが、上場時期は公表していません。
1.25兆ドル(約200兆円)は、今回の新規資金を加える前の企業価値として報じられています。出資者や契約の詳細が固まれば、調達額や評価額が変わる可能性があります。
過去のIPOと比べても大きい評価額
GuruFocusの比較によると、OpenAI、Anthropic、SpaceXの評価額は合計約5.2兆ドル(約820兆円)です。これは、1980年から2025年までに米国のテクノロジー企業3,365社がIPO初日に生み出した時価総額の合計4.1兆ドル(約640兆円)を上回ります。
約5.2兆ドル(約820兆円)の内訳は、OpenAIが約1.2兆ドル(約190兆円)、Anthropicが約2兆ドル(約310兆円)、SpaceXが約2兆ドル(約310兆円)です。
上場後の企業価値の動きの例として、SpaceXはIPO初日の取引終了時点で時価総額約2.1兆ドル(約330兆円)となり、その後、株価は一時最高値から下落しました。
UAEのAI投資と計算能力の確保
UAEはAIを経済多角化の柱に位置づけ、2031年までにAIが国内総生産(GDP)の40%を占めることを目標にしています。データセンターや半導体などのハードウェア、戦略的提携にも大規模な投資を進めています。
その取り組みの一つが、アブダビのStargate UAEです。UAE企業G42がOpenAI、Oracle、NVIDIA、Cisco、ソフトバンクと開発するAIデータセンター計画で、キャンパス全体で最大5ギガワットの計算能力を目指しています。
計画の初期段階は200メガワットで、2026年の稼働が予定されています。OpenAIがUAEの投資家から出資を受ける動きと、UAEから追加の計算能力を確保する契約交渉は、同国の投資計画における資金とAIインフラの両面に関わります。
計算資源への支出計画とIPO準備
OpenAIは投資家に、2030年までの計算資源への支出総額として約6,000億ドル(約94兆円)を目指すと説明しています。今回の調達とUAEから計算能力を確保する交渉は、同社の計算資源需要に関する資金面と設備面の動きです。
OpenAIの財務責任者サラ・フライア氏は8月、従業員に対し、同社は2027年に上場企業になると述べました。一方、最高経営責任者のサム・アルトマン氏は翌月、当時の上場は賢明ではないとの考えを示しました。











