Questyle M15C
出典: questyle.com

QuestyleのポータブルDAC/ヘッドフォンアンプ「MEX」が発表されました。DACチップを2基搭載し、ハードウェア本来の音をベースに再生するモードと、アプリで音を調整するモードを切り替えられます。11月7日の「秋のヘッドフォン祭2026」で日本初披露されます。

Questyle M15C
出典: questyle.com

PUREとTUNEを本体スイッチで切り替え

MEXには、ハードウェア本来の音をベースに再生する「PURE」と、アプリ「Questyle」を使って音を調整する「TUNE」の2モードがあります。本体のスライドスイッチで切り替えられます。

Questyle M15C
出典: questyle.com

TUNEではプリセットのイコライザー(EQ)を選べるほか、パラメトリックEQ(PEQ)で帯域ごとの周波数、ゲイン、Q値を設定できます。フィルターはローシェルフやピーキング、ハイシェルフなど5種類から選択できます。

ダイナミックレンジ拡張機能のDREと、2種類のDACデジタルフィルターは、PUREとTUNEのどちらでも設定できます。アプリでは今後、作成した音質設定をコードで保存・共有・読み込む「Q-Code」と、Webブラウザーからの操作機能が提供される予定です。

電流領域で増幅するSiPアンプ

MEXはESS製DAC「ES9219Q」を2基、Questyle独自のSiPカレントモードアンプモジュールを4組搭載します。増幅と負帰還処理を電流領域で行う構成で、対応フォーマットはPCM 384kHz/32bitとネイティブDSD256です。

電圧モードでは信号を電圧の変化で表すのに対し、カレントモードでは電流の変化を扱います。Questyleのカレントモードアンプは、入力段で電圧信号を電流信号に変換し、次段で電流領域の増幅と負帰還処理を行います。

出力段では電流信号を電圧信号に戻し、ヘッドフォンのように負荷が変化する機器へ接続できるようにします。この構成は高速な応答や広い帯域を狙う方式です。

USB-C給電と2種類の出力端子

MEXは接続した機器から給電するUSB-C接続の製品です。出力端子は3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスの2系統で、最大出力レベルは300Ω負荷時にそれぞれ2V、4Vです。

3.5mm端子はCTIA規格のマイク付きイヤフォンやヘッドセットに対応します。本体の集音孔をマイク入力に使い、通話やボイスチャットにも利用できます。

本体は幅30mm、奥行き12mm、高さ61mmで、CNCアルミ合金フレームと曲面サイドパネルを採用しています。裏面には独立したOLEDディスプレイがあり、音量やゲイン、フィルター、サンプリングレート、再生モードを表示します。

11月7日に東京で日本初披露

MEXは11月7日、ステーションコンファレンス東京で開かれる「秋のヘッドフォン祭2026」のQuestyle会場で日本初披露されます。会場では12時30分から自由試聴ができ、13時と15時には来場者が音作りを体験する「MEX TUNE LAB」が予定されています。

MEX TUNE LABでは各回12人を抽選で受け付け、藤本健氏がPUREとTUNEの違いやEQ/PEQの使い方を解説する予定です。各回の後にはQuestyleの創業者兼CEO、王豊碩氏とオーディオ評論家の野村ケンジ氏によるトークセッションと質疑応答が組まれています。

同イベントは11時から18時まで開催され、入場は無料です。自由試聴とトークセッションは事前申込不要で、MEX TUNE LABへの参加は事前申込制です。