
アブダビに開く初の海外拠点
アブダビのアル・マリア島にある複合施設「The Galleria」に、レストラン「Isabel Mayfair」が開業しました。面積580平方メートルの店内は、ドバイを拠点とするデザイン事務所DBM(Design by Mahsa)が設計し、BNF Hospitalityの依頼で実現したブランド初の海外拠点です。
ロンドン店をそのまま再現せず、「Isabel」という架空のミューズを中心に空間の物語を組み立てています。特注のアート作品や金属装飾、手仕事を生かした仕上げを、構造体と一体になるよう取り入れました。
内装の基調は、磨き上げた真鍮、濃い木色のオーク、ミッドナイトブルーのベルベットです。深い模様が入ったカラカッタ・ヴィオラ大理石も組み合わせ、曲線を描く特注のベンチ席を設けています。
花の意匠を金属と布で展開
植物のモチーフは、異なる大きさと素材で店内に配されています。メインのダイニング空間には大きな真鍮製の花の彫刻が置かれ、壁面には立体的な絹の刺しゅうが使われています。
個室のダイニングエリアと洗面所には、手描きの金箔仕上げや特注の壁紙を採用しました。
中央のバーの上には、真鍮とガラスを組み合わせた吊り下げ式のキャノピーがあります。隣には、全面を反射性のある真鍮パネルで覆ったワイン保管用のパビリオンを設けました。
素材の組み合わせがつくる空間
DBMは、大規模な金属製インスタレーションと、細かな技術を要する織物の装飾を一つの内装にまとめました。工事期間は3〜4カ月で、金属造作と繊細な手仕事の仕上げを進めています。
「Isabel Mayfair」のロンドン店は、アルベマール・ストリート26番地で2017年に営業を始めました。建物は1905年築で、当時広まったボザール様式に影響を受けたファサードを持ちます。
ロンドン店から引き継ぐブランドの方向性
ロンドン店の料理は、ラテンアメリカと地中海の複数の食文化の伝統を取り入れています。アブダビ店はロンドン店を複製せず、ブランドの新しい拠点として独自の空間を構成しました。
ロンドン店のコンセプトでは、メイフェア地区の歴史ある雰囲気に、ラテンアメリカと地中海の要素を交差させています。料理や飲み物にも独自のスタイルを持たせる方針です。












