Radxaのシングルボードコンピューター「Dragon Q8B」は、Jeff Geerling氏の比較でGeekbench 6のマルチコアスコアがRaspberry Pi 5の約3倍となりました。8GBモデルの価格は209ドルで、処理性能や拡張性を備えていますが、Linuxの導入や更新には専用イメージとツールが必要です。

マルチコア性能と電力効率を比較

Radxa Dragon Q8Bは、Qualcomm Snapdragon 8cx Gen 3を搭載したシングルボードコンピューターです。Geerling氏が試した8GBモデルは、本体価格209ドルに送料20ドルが加わりました。

Geekbench 6では、Q8Bがシングルコア1405、マルチコア6302を記録しました。Hackadayの比較では、マルチコア性能はRaspberry Pi 5の約3倍です。

Geerling氏のHPLベンチマークでは、Q8Bは123.05Gflops、消費電力33Wで、電力効率は3.73Gflops/Wでした。Hackadayが示したRaspberry Pi 5の値は2.75Gflops/Wです。

8コアCPUとPCIe拡張を備える構成

Radxaによると、SoCは5nmプロセスで製造され、CPUは8コアです。内訳は3.0GHzのKryo Primeが4コア、2.4GHzのKryo Goldが4コアで、メモリーはLPDDR4X、最大容量は32GBです。

メモリーバス幅は128ビットで、16ビット幅の8チャネル構成です。

ストレージ用にはPCIe 3.0 x4とx2のM.2 M Keyスロットを各1基備え、UFS 3.1モジュールとmicroSDにも対応します。ネットワーク端子は2.5GbE対応のRJ45を2基搭載しており、Geerling氏の記録ではiperf3の上り測定が2.35Gbpsでした。

Linux環境と起動方法には注意点

Geerling氏が使った環境はUbuntu 26.04.1 LTSで、カーネルはLinux 7.0.11でした。Linuxで使う際はRadxa提供のイメージを選び、同社の更新ツール「Rsetup」を使う必要があるとHackadayは紹介しています。

Hackadayによると、Radxa提供のLinux環境は操作時に引っかかりがあり、UEFI BIOSにも課題が残っています。Hackadayは、一般的なOSイメージを使えるようになる可能性にも触れています。

一方、Radxaは対応OSとしてRadxa OS、Windows、Ubuntu、Armbian、Arch Linux、Nix OS、Debianを挙げています。製品概要にはUEFI起動と統合ARM ISOイメージからの直接起動も記載されています。

価格と入手性を含めて選ぶ

Hackadayが比較時に挙げた8GB版Raspberry Pi 5の価格は175ドルで、Q8Bの209ドルより低い水準でした。Hackadayは、Q8Bが約2倍の各種仕様を備えると評価しています。

Radxaの製品概要では、メモリー容量は最大32GBとされています。Hackadayは4GBから32GBまでの構成に触れています。

Hackadayは、Q8Bの流通量が少ないと伝えています。