D1 SSD Pro
出典: terra-master.com

実測で読み込み約6,000MB/s、書き込み約6,500MB/s

TerraMasterの外付けSSDケース「D1 SSD Pro」は、Thunderbolt 5接続に対応し、M.2 NVMe SSDを搭載できます。WD_Black SN8100を搭載してBlackmagic DesignのDisk Speed Testで測定したところ、読み込み約6,000MB/s、書き込み約6,500MB/sを記録しました。

比較対象の16インチM4 Pro搭載MacBook Proは、内蔵512GB SSDの読み込みが約5,000MB/s、書き込みが約3,500MB/sでした。今回の測定では、D1 SSD ProとSN8100の組み合わせが、読み書きともにこのMacの内蔵SSDを上回りました。

ケース単体の公称上限は、読み込み7,061MB/s、書き込み6,816MB/sです。SN8100の最大速度は読み込み14,900MB/s、書き込み11,000MB/sで、ケースの公称上限を下回るSSDではありません。

80Gbpsの帯域が実効速度に届くまで

Thunderbolt 5の双方向帯域は最大80Gbpsで、Thunderbolt 4の40Gbpsから増えています。ただし、80Gbpsすべてをストレージ転送に使えるわけではなく、PCIeトンネリングの上限は64Gbpsです。

通信規格の処理に伴うオーバーヘッドがあるため、実効速度のピークは毎秒6GBを少し超える程度です。D1 SSD Proの測定値は毎秒約6.0〜6.5GBで、この帯域と実効速度の差を踏まえた数値です。

Thunderbolt 5の最大120Gbpsという表記には、映像向けに帯域を調整するモードが含まれます。ストレージ転送の帯域が120Gbpsになるわけではなく、SSDは通常の80Gbps接続の範囲で動作します。

ファンなしのアルミ筐体にSSDを搭載

D1 SSD Proはアルミニウム製で、筐体自体で放熱する設計です。ファンを備えておらず、動作音はありません。付属品はThunderbolt 5ケーブル、持ち運び用ケース、取り付け用ドライバーです。

内部にはM.2スロットとサーマルパッドがあり、最大8TBのM.2 NVMe SSDに対応します。PCIe 3.0、4.0、5.0のSSDを取り付けられます。装着時はケースのネジを外し、上下の部品を開いてSSDを固定します。

接続と動作を示すLEDは1つです。外部端子はThunderbolt 5ポートで、測定ではWD_Black SN8100を搭載して性能を確かめています。

仮想マシン用途と旧世代Macでの接続

測定に使ったケースは、SteamのゲームライブラリとParallels上のWindows 11 Pro仮想マシンの保存先として使われました。Parallelsによると、外付けドライブ上で仮想マシンを動作させられますが、ディスクへの読み書きが多い処理では遅くなる場合があります。

Parallelsは、外付け仮想マシンの保存先としてSSDと高速な接続を挙げています。仮想マシンを外付けドライブで使う場合、処理速度にはドライブの速度と接続方法が関わります。

Thunderbolt 5対応機器は、Thunderbolt 3または4を搭載したMacでも利用できますが、速度は接続先のホストが提供する規格が上限になります。Thunderbolt 3と4の帯域は最大40Gbpsで、Thunderbolt 5の80Gbpsをそのまま使うことはできません。

Mシリーズ搭載MacではmacOS 14.4以降、Intel搭載MacではmacOS 15以降がThunderbolt 5機器の利用条件として挙げられています。実際の接続可否と速度はMac側の規格とOSに左右されるため、D1 SSD Proの測定値はThunderbolt 5接続時の結果です。