
Warhorse Studiosはサイバー攻撃を受け、社内システムと社内データへの不正アクセスがあったと公表しました。同社は専門家や関係当局と調査を進め、システムの安全確保と被害範囲の把握を優先しています。
Warhorse Studiosが公表した被害と対応
Warhorse Studiosは、攻撃者が社内システムに不正にアクセスし、社内データにもアクセスしたと説明しました。同社はサイバーセキュリティの専門家と協力し、システムを保護しながら、攻撃の全容と影響を調べています。関係当局とも連携して調査を続けています。
CEOのMartin Frývaldský氏は、従業員、パートナー、コミュニティを守るため、まずシステムの安全確保と侵害範囲の特定に取り組むと述べました。同氏は事態を「スタジオと影響を受けるすべての人にとって深刻なもの」と表現し、解決に必要な人員と資源を投入するとしています。追加情報は、責任を持って公表できる段階で伝える方針です。
調査中、同社はインタビューや追加コメントには応じず、検証済みの情報が得られ次第、改めて共有するとしています。Warhorse Studiosは、攻撃でアクセスされたデータの内容や、情報が外部に持ち出されたかどうかを公表していません。
開発中のゲームと情報漏洩への懸念
Warhorse Studiosは『Kingdom Come: Deliverance』シリーズを手掛けており、新たなアドベンチャー作品を開発しています。また、J.R.R.トールキンの中つ国を舞台にする『ロード・オブ・ザ・リング』のRPGも進行中です。同社は、これらの作品に関する社内データが攻撃の影響を受けたか公表していません。
ゲーム開発会社の社内データには、開発中の作品に関わる情報が含まれる場合があります。2022年のRockstar Gamesへの攻撃では、開発中の『Grand Theft Auto 6』の映像が公開されました。攻撃者は未公開データの返還と引き換えに交渉を求めたとされ、同作のソースコードも入手したと主張しました。
当時公開された映像は、合計約50分に及ぶ約90本の動画でした。開発途中のゲーム映像がSNSや動画共有サイトへ広がり、Rockstar Gamesの親会社Take-Two Interactiveは削除要請を出しました。Warhorse Studiosは、同様の流出が起きたか公表していません。
Rockstar Gamesの事例で見えた流出経路
Rockstar Gamesへの攻撃では、攻撃者は社内コミュニケーションツールのSlackに侵入して映像を取得したと主張しました。Slackは従業員が社内でやり取りするサービスです。BleepingComputerは、社内情報共有ツールのConfluenceも侵害されたと報じています。
攻撃者は、開発中の『Grand Theft Auto 6』の映像に加え、同作や『Grand Theft Auto 5』のソースコードも盗んだと主張しました。ソースコードは、ソフトウェアを動かす指示を記述したプログラム本体です。BleepingComputerは、流出した動画やソースコードの一部がTelegramにも投稿されたと伝えています。
Rockstar Gamesは、第三者が社内システムから機密情報を不正に取得したと認め、開発中の『Grand Theft Auto』の映像も含まれていたと公表しました。Take-Two Interactiveによる削除要請が出された後も、動画やソースコードの一部はオンラインで広まりました。
今後の情報公開
Warhorse Studiosは、『Kingdom Come』の新作と中つ国を舞台にしたRPGに関する開発資料やプレイヤー情報が攻撃によって流出したか公表していません。









