
.agentと.agiに複数申請
ICANN(ドメイン名やIPアドレスの調整を担う組織)が2026年の新しいトップレベルドメイン(TLD、URL末尾の「.com」など)の申請状況を公表しました。申請は1,615件で、申請者は481組織です。AI関連の文字列にも複数の申請が集まっています。
「.agent」にはMetaとOpenAIを含む10社、「.agi」にはOpenAIを含む7社が申請しました。「.asi」にも6社が申請しており、OpenAIは計15種類のTLDを希望しています。
申請された文字列には、一般向けのものと、企業が自社用に使うブランドTLDがあります。一般向けでは「.geek」「.anime」「.jackpot」などが、ブランド用では「.applebees」「.bankofamerica」「.zoom」などが申請されました。
企業名やサービス名のTLDも申請
Metaは「.facebook」「.instagram」「.messenger」「.meta」「.frommeta」「.threads」を申請しました。OpenAIは「.chatgpt」「.codex」「.openai」「.gpt」などを、Anthropicは「.anthropic」と「.claude」を希望しています。
Blueskyは「.bsky」を申請しました。既存の独自ドメインを使ったハンドルに加え、サービスのユーザー名にドメインを組み込む構想が背景にあります。
企業独自のTLDは、製品ページやSNSのユーザー名などに使われる可能性があります。申請した文字列がそのまま承認されるわけではありません。ICANNによると、今回の手続きは新設までの一段階で、最終決定は2027年以降になります。
競合する申請は審査や手続きで調整
複数の申請者が同じ文字列、または紛らわしい文字列を希望すると、競合が生じます。ICANNは同一文字列の申請を競合セットにまとめます。文字列の見た目や発音、意味が似ていて混同のおそれがある場合も対象です。
競合は申請の公開時や文字列の確認時に整理されるほか、類似性の審査や異議申し立てによって新たに生じることがあります。AとB、BとCが競合することで、AとCも間接的に同じセットに入る場合があります。
解決方法には、申請の取り下げ、条件を満たすコミュニティ申請向けの優先評価、ICANNのオークションがあります。ほかの手段で決着しない場合はオークションが最終手段となり、勝者が次の審査と契約手続きへ進みます。
前回の募集では利用状況に差
2012年の募集では1,930件の申請があり、600件を超える企業ブランド向けTLDも申請されました。Managing IPが取材した専門家らは、消費者に「.com」からの移行を促すコストや認知の壁を挙げ、ブランドTLDの利用は一様に広がらなかったと振り返っています。
Managing IPが伝えた事例では、小売企業が500店超の在庫管理システムを支える用途に企業独自のTLDを使い、Audiも販売店向けのドメインに活用しました。
TLD FYIの報道によると、2012年の募集後、2015年末までに1,000を超える新TLDが委任されました。「.io」「.app」「.blog」などは商用利用で存在感を得たとTLD FYIは評価しています。一方、利用者の少ないレジストリには経営難や撤退もあり、新TLDの定着度には差があったとしています。











