two space gray and two silver iPhone 11's
Photo by Daniel Romero on Unsplash

iPhoneの背面カメラの近くに強い磁石や磁性金属があると、レンズ位置を調整するセンサーが干渉を受け、写真がぼやけたりレンズの動きが制限されたりすることがあります。Appleは、磁石を使うケースや車載マウントなどをカメラの近くで使わないよう案内しています。

磁石がカメラの補正機能に干渉する

一部のiPhoneには、撮影時の手の動きによるブレを抑える光学式手ぶれ補正(OIS)と、重力や振動の影響を抑えて焦点を保つクローズドループオートフォーカス(AF)が搭載されています。

OISでは、ジャイロスコープがカメラの動きを検知し、その角度に応じてレンズを動かします。クローズドループAFでは、本体内の加速度計で重力や振動の影響を測定し、補正に使うレンズ位置を磁気センサーで決めます。

このレンズ位置センサーは磁場に反応します。磁石が近くにあると、センサーの精度が下がったり一時的に無効になったりし、レンズが動ける範囲も制限される場合があります。

ケースやマウントをカメラから離す

磁石や磁性金属板を使うアクセサリーには、フリップカバー、分離式ケースの留め具、車載マウントなどがあります。背面カメラの近くに磁石を配置する製品は、補正機能に影響する可能性があります。

Appleは、カメラの性能を保つため、背面カメラ付近で磁石や磁性金属を使うアクセサリーを避けるよう勧めています。スマートフォン用のグリップやモバイルバッテリーにも磁石を使う製品があるため、カメラの近くに磁場を生じさせる構造かどうかが影響します。

補正センサーが磁場の影響を受けても、カメラは別の手段で撮影を続けます。ただし、OISとクローズドループAFの補正なしで撮影するため、ブレやピントの状態に影響が出ることがあります。

OISとAFは機種やカメラで異なる

OISはiPhone 6 Plus、iPhone 6s Plus、iPhone 7以降などに搭載されています。クローズドループAFはiPhone XS以降などに搭載されています。

ただし、機種によってレンズごとの搭載状況は異なります。たとえば、iPhone 11以降の超広角カメラにはOISがなく、iPhone 7 PlusとiPhone 8 Plusの望遠カメラにも搭載されていません。

磁石の影響が表れる機能は、iPhoneのモデルや使用するカメラによって異なります。Appleは、磁石を遠ざけてもカメラが動作しない場合、別のカメラのトラブルとして対処するよう案内しています。

長時間の強い振動は別のリスク

磁石による影響と、バイクなどから伝わる強い振動による影響は区別が必要です。Appleによると、磁場はレンズ位置センサーに干渉し、一時的に無効にすることがあります。

一方、特定の周波数帯の強い振動に長時間さらされると、OISやクローズドループAFの性能が低下し、写真や動画の画質に影響する可能性があります。

高出力または大排気量のエンジンを積むバイクの振動は、車体やハンドルを通じてiPhoneに伝わります。Appleはそうしたバイクへの取り付けを勧めておらず、小型エンジン車や電動車両では振動を抑えるマウントの使用を案内しています。