
空港を出た直後に身柄を拘束されたと説明
『ウマ娘 プリティーダービー』のキャラクター「スーパークリーク」のコスプレをしていたクララ・タンは、2026年10月26日、ニューヨーク州ロチェスターの空港を出たところで、米移民税関捜査局(ICE)の職員4人に拘束されたと投稿しました。タンは友人とカリフォルニアでのイベントに参加していました。このイベントは、日本人キャストとスタッフのビザが認められず中止になったイベントの後に開かれたものでした。
タンによると、職員は逮捕状を持っていると告げました。タンが令状と身分証の提示を求め、助けを求めるため電話をかけようとすると、職員らに地面へ押さえつけられ、足から音がしたといいます。
その後、タンは無標識の車でバタビア拘禁施設へ移送され、弁護士への連絡や電話を求めても認められなかったと述べています。足の痛みが続き、翌日には看護師を求めましたが、対応されなかったといいます。拘束から14時間後に令状を確認できたと説明しました。
令状の署名者で異なる行政令状と司法令状
ICEが使う行政令状には、移民法違反の疑いがある人の逮捕を認めるI-200と、最終的な退去命令に基づく退去を認めるI-205があります。ICEによると、これらの令状に裁判官の署名は必要なく、訓練を受けた権限のある移民職員が発行できます。
裁判官が署名する司法令状は、ICE職員が発行する行政令状とは発行者が異なります。タンは、提示された令状に裁判官の署名がなく、記載された入国日と入国地点も「不明」とされていたと述べました。
ICEによると、令状の対象者や関係者ではない人には、執行中の令状を見せられない場合があります。
トランスジェンダーの被収容者に関する収容基準
タンはトランスジェンダー女性です。施設には男性の被収容者だけがいたため、別の収容先があるか尋ねたと説明しています。施設職員から女性は収容しないと告げられた後、性器の有無を尋ねられ、医療担当者がタンの説明を確認したといいます。
連邦規則は、トランスジェンダーまたはインターセックスの被収容者の収容先を決める際、本人の性自認と配置が健康・安全に及ぼす影響を考慮するよう施設に求めています。施設は可能な限り早く医療または精神保健の専門家に相談し、本人の身分証や身体的特徴だけを根拠に配置を決めないこととされています。
同規則は、本人の性自認と安全上の希望も考慮し、収容先や処遇を少なくとも年2回見直すよう定めています。ICEの2019年モデル拘禁基準も、被収容者のリスク評価にトランスジェンダーなどの自己申告を含め、性的被害のリスクが示された場合は医療または精神保健の専門家につなぐ方針を掲げています。
足の負傷後に電子監視付きで釈放
タンは足の痛みを訴え続け、拘束中に医療対応を求めたものの断られたと話しています。施設側がタンを収容し続けず、足首に装着する電子監視装置を条件に釈放すると判断したと、タンは投稿で説明しました。
釈放後、タンは左足を骨折した可能性が高いとして、ニューヨーク州ロチェスターのストロング記念病院の救急外来にいると報告しました。タンはイベントで交流した人々に、拘束から釈放までの経緯と負傷について投稿しました。
タンは投稿の結びで、移民政策の影響が身近な出来事として現れることがあると述べました。










