
『オデュッセイア』が押し上げた四半期興収
IMAXの2026年第3四半期は、世界興行収入が7億1,200万ドル(約1,100億円)となり、同社の四半期記録を更新しました。クリストファー・ノーラン監督作『オデュッセイア』がIMAX作品として過去最高の興収を記録し、業績を押し上げました。
7〜9月期の売上高は前年同期比64%増、調整後1株利益は2.21ドル(約350円)で、前年同期の47セントから370%増加しました。純利益も1億1,710万ドル(約190億円)となり、前年同期の2,260万ドル(約36億円)から400%超増えています。
IMAXの四半期興収全体では、『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』『バイオハザード』『アベンジャーズ/エンドゲーム』の再上映も上位作品に入りました。
2026年の通期見通しと劇場網の拡大
IMAXは、世界興収が過去最高となる14億ドル(約2,200億円)に達するという2026年の従来予想を上回る見通しを示しました。年末には『デューン:パート3』と、中国で公開予定の『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』が控えています。
同社は2026年に世界で100以上の劇場システム導入契約を結び、その65%が新規立地向けです。『デューン:パート3』は前売りが3,000万ドル(約48億円)に達し、IMAX作品として過去2番目の前売り規模となりました。
IMAXは小規模で高価格帯の体験を提供する劇場の試験導入を進めています。また、2026年中に70ミリフィルム対応館を10〜15カ所増やす方針も示しました。
2027年の公開作と再上映
2027年には『スター・ウォーズ/スターファイター』『マン・オブ・トゥモロー』『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ』などがIMAX公開予定です。オリジナル版『スター・ウォーズ』も、IMAX 70ミリフィルムで初めて上映される計画です。
『オデュッセイア』は12月11日から北米の1,000館を超える劇場で再上映され、IMAXとIMAX 70ミリを含む各形式で公開されます。作品は世界興収18億ドル(約2,900億円)に達しており、再上映は夏の公開に続く劇場展開となります。
IMAX 70ミリは、70ミリフィルムを1コマあたり15個のパーフォレーションで横送りする方式で、画面比率は1.43対1です。IMAXデジタル上映は通常、より横長の1.90対1で投影されます。『オデュッセイア』は全編をIMAXフィルムカメラで撮影した初の長編映画とされています。
業績を支えた事業と経営陣の見方
第3四半期のコンテンツ関連売上高は9,400万ドル(約150億円)で前年同期比110%増、技術製品・サービスの売上高は7,700万ドル(約120億円)で28%増でした。世界興収の伸びに伴い、コンテンツ関連事業も拡大しました。
IMAXのリッチ・ゲルフォンド最高経営責任者(CEO)は、四半期の記録を「単に好調な四半期を超える」と述べ、同社の事業基盤が新たな商機や観客需要につながるとの見方を示しました。
ゲルフォンドCEOは、IMAXが映画館網をさらに広げ、興収を伸ばすことで事業機会を得られると説明しました。第3四半期の業績には、作品の公開予定に加え、劇場システムの新規導入やフィルム上映館の拡充も関わっています。











