
ジェームズ・メイはSlateの電動ピックアップを試乗し、自身のテスラより暮らしやすいと評価しました。Slate Truckは装備を絞って価格を抑える設計で、米国での開始価格は24,950ドル(約390万円)、目的地料金1,450ドル(約23万円)が別途かかります。2026年型の電動ピックアップでは、最安モデルの価格が52,800ドル(約830万円)です。
メイが評価した簡素な乗り味
メイはSlate Truckを「気負わず使える」と評し、基本に忠実で扱いやすいピックアップだと述べました。回生ブレーキを使うワンペダル運転は強めながら、慣れやすかったとしています。
乗り心地は、短い車体と大きなタイヤの組み合わせに対して良好と評価しました。低価格素材を使った車内も比較的静かで、樹脂主体の内装を「十分に問題ない」と受け止めています。
一方、左後方の大きな死角を気になる点として挙げました。
装備を絞り、後から個性を加える設計
Slate Truckは2人乗り、後輪駆動で、タッチスクリーンや通常のステレオ、複雑な内装を備えません。エアコン、クルーズコントロール、物理スイッチを用意し、窓とミラーは手動式です。
購入者はアクセサリーや外装ラップを追加でき、変換キットを使ってピックアップをSUVやファストバック形状に変更できます。基本車両を購入し、必要な見た目や装備を選ぶ構成です。
標準装備を限定して価格を抑えつつ、用途や好みに合わせて後から変更できます。メイはこの選び方を、ベーグルに具材を加える買い方になぞらえました。
LFP電池のコストと航続距離
Slate Truckはリン酸鉄リチウムイオン(LFP)電池を採用し、満充電時のEPA推定航続距離は約330kmです。LFPは正極にリン酸鉄を使う電池で、鉄とリンを主な材料とし、ニッケルやコバルトを使う三元系とは材料構成が異なります。
LFPは希少金属を使わないため、三元系より電池コストを抑えやすいと東京電力エナジーパートナーは解説しています。電池はEVの車両価格の約3分の1を占めるとされ、LFPの材料費の低さは、低価格を狙うSlate Truckの設計に関係します。
LFPは充放電による劣化が比較的小さく、三元系より長寿命になりやすい一方、エネルギー密度が低く、航続距離が短くなりやすい傾向があります。また、低温では出力や充電速度が下がりやすいと東京電力エナジーパートナーは解説しています。Slate Truckの約330kmという推定値は、価格や電池の特性とあわせて検討する際の目安です。
価格差と航続距離の比較
米国エネルギー省と環境保護庁の一覧では、2026年型Chevrolet Silverado EVの航続距離は仕様により約619〜793km、Rivian R1Tは仕様により約529〜676kmです。Slate Truckの約330kmは、これらの掲載モデルの数値を下回ります。
U.S. Newsの2026年型電動ピックアップ一覧では、Chevrolet Silverado EVの開始価格は52,800ドル(約830万円)、Rivian R1Tは70,990ドル(約1,100万円)です。Slate Truckの開始価格24,950ドル(約390万円)はそれらより低く、同じ電動ピックアップでも価格と航続距離の組み合わせが異なります。
Slateの荷台は長さ約1.5m、容量約0.99立方mで、積載量は約703kg、牽引能力は約907kgです。
Slate Autoは12月に納車を始める予定です。









