
偽アプリが検索広告で本物のChromeより上位に
Google Playで、Google Chromeを装ったアプリが10万回以上ダウンロードされました。開発者名は「Hizbartech」で、検索語「Chrome」の広告枠にも表示され、本物のChromeより上に掲載されていました。
このアプリは、当初「Ball Bounce」というゲームとして公開されました。その後、名前とアイコンをGoogle Chromeに変更し、検索結果ではGoogleが提供するChromeと並んで表示されていました。
アプリの実態はゲームでもブラウザーでもなく、定型文で応答するチャットアプリだったとされています。GoogleはアプリをGoogle Playから削除しました。
公開から名称変更、削除まで
「Ball Bounce」がGoogle Playに登場したのは8月22日で、アプリ名とアイコンが「Google Chrome」に変わったのは9月30日でした。公開時のゲーム名から、広く知られたブラウザーの名前と外観へ切り替わりました。
Googleが未確認の開発者によるアプリのサイドロードに向けた「advanced flow」を発表したのは8月18日でした。この手順は、Google Play以外などからアプリを入れる際、開発者登録が済んでいないアプリを慎重にインストールするためのものです。
一方、今回の偽アプリはGoogle Playで配布され、検索広告にも表示されました。サイドロード時の確認手順が追加される時期に、公式ストアでも名称や表示だけでは提供元を判別しにくい事例が起きました。
サイドロード時に加わる確認手順
advanced flowでは、Androidの「開発者向けオプション」から未確認開発者のアプリを許可し、画面ロックで本人確認したうえで設定を有効にします。設定時には、誰かに操作を急かされていないかも確認します。
その後、端末を再起動して24時間待ち、設定画面に戻って許可期間を7日間または無期限から選びます。対象アプリをインストールする際にも警告が表示され、利用者は内容を確認してからインストールを選びます。
この手順は、再起動と待ち時間を挟み、電話などで操作を案内して悪意あるアプリを導入させる詐欺への対策として設計されています。開発者登録の確認は新規インストールだけでなく更新にも適用され、未登録開発者のアプリを更新する場合もadvanced flowを有効にする必要があります。
開発者登録の適用予定
Googleの開発者確認は、2026年9月30日からブラジル、インドネシア、シンガポール、タイで適用が始まりました。当初はGoogle Playのほか、複数のアプリストアを通じて配布されるアプリが対象です。
対象地域はその後広がり、2027年には世界各地で、あらゆる経路からのアプリインストールに適用される予定です。advanced flowは、確認を受けていない開発者のアプリを使う際、利用者に追加の操作を求める仕組みです。
サイドロード向けの確認手順と、公式ストア内でのアプリ審査や広告掲載は別の仕組みです。









