
約350ドルで購入された修理用ボード
ロシアのGPU修理専門家VIK-offは、修理用として購入されたRTX 4090の基板を調べ、GPUダイとメモリが偽物だったと報告しました。購入額は3万ルーブル、約350ドルです。外観を精巧に再現した部品が取り付けられていましたが、RTX 4090として動作する基板ではありませんでした。
購入者が手に入れたのは、冷却機構のない基板だけでした。そのため、購入前に動作を確かめにくい状態でした。修理専門家が詳しく調べると、偽のGPUパッケージが基板に実装されていました。
偽物はラベルやチップの刻印、GPUパッケージ、周囲の封止材まで本物らしく作られていました。GPUパッケージは、部品を基板にはんだ付けするBGA方式で取り付けられており、外見だけでは偽物と見分けにくい仕上がりでした。
表面の違いとメモリの型番が手掛かりに
手掛かりになったのは、基板の色や表面の反射、文字の違いでした。偽のGPUパッケージを取り外すと、接点部分は正常なプロセッサーのものとは異なり、清掃中に基板のソルダーマスクも劣化し始めたといいます。
メモリチップは一見すると本物のようでしたが、取り外して調べると、RTX 4090に使われるGDDR6XではなくGDDR6に見えました。刻印はMicron製メモリのパッケージに似せてあり、偽物を見分けにくくしていました。
RTX 4090の公式仕様は、24GBのGDDR6Xメモリと384-bitのメモリーインターフェースです。GPUVetの中古GPU確認ガイドも、RTX 4090のメモリを24GB GDDR6Xとして挙げ、GPU-Zでダイとメモリを確認するよう勧めています。今回の基板では、メモリの種類が仕様と異なっていました。
RTX 4090の仕様と過去のリーク情報
NVIDIAによると、RTX 4090はAda Lovelaceアーキテクチャを採用し、CUDAコアは16,384基、メモリ容量は24GBです。公式仕様のメモリ種別はGDDR6Xで、メモリーインターフェース幅は384-bit、Total Graphics Powerは450Wです。
2022年に流通したリーク情報では、RTX 4090にAD102-300が搭載されるとの予測がありました。同じ情報は、24GBのGDDR6Xが21Gbpsで動作し、384-bitのバス幅と1TB/sを超える帯域幅になると見積もっていました。これらは当時の噂として紹介された数値です。
RTX 4090のメモリ種別はGDDR6Xで、修理専門家は今回のチップをGDDR6と見ました。
中古品はソフトウェアと実機でも確認
GPUVetのガイドは、購入前または到着直後にGPU-Zやnvidia-smiを実行し、製品名、VRAM容量、バス幅を照合する方法を挙げています。また、RTX 4090では冷却器の形状がメーカーによって異なる一方、12VHPWR電源コネクターの溶損や変色にも注意するよう案内しています。ソフトウェアの表示と実物の両方を確認する手順です。
Linus Tech Tipsの掲示板では、Abzillaが3DMarkで一般的なRTX 4090の性能と照らし合わせる案を出しました。QuantumrandはFurMarkを5〜10分動かし、温度が落ち着くか、クラッシュや画面の乱れが出ないかを確認する方法を提案しています。同じ投稿では、Unigine Superpositionも持ち運びやすいベンチマークとして挙げられました。
外観の刻印だけでは、内部のGPUやメモリが本物か、正常に動くかまでは分かりません。今回の基板には冷却機構がなく、購入前の動作確認が難しい状態でした。











