米偵察衛星USA-32が高度約775kmで分裂、宇宙軍が破片の衝突リスクを監視
米国の偵察衛星「USA-32」が2026年9月13日、高度約775kmの地球低軌道で分裂し、米国宇宙軍が爆発を確認しました。 破片は元の軌道に沿って広い範囲に散らばっており、この高度の上下約50kmには稼働中の人工衛星が200機以上あります。 米国宇宙軍は差し迫った脅威はないとする一方、追跡可能な破片を監視し、他の宇宙機との接近リスクを評価しています。
好奇心が、日常をおもしろくする
米国の偵察衛星「USA-32」が2026年9月13日、高度約775kmの地球低軌道で分裂し、米国宇宙軍が爆発を確認しました。 破片は元の軌道に沿って広い範囲に散らばっており、この高度の上下約50kmには稼働中の人工衛星が200機以上あります。 米国宇宙軍は差し迫った脅威はないとする一方、追跡可能な破片を監視し、他の宇宙機との接近リスクを評価しています。
NASAと米ローレンス・バークレー国立研究所の放射光施設Advanced Light Source(ALS)などの研究チームは、宇宙船の熱シールド材料が加熱で分解する過程を、X線CTとAIを組み合わせて3次元で捉えました。宇宙船の背面を覆う部分に使われる2種類の材料では、内部に空洞が生じる場合と、互いにつながった細い流路が形成される場合で、変化の仕方が異なりました。こうした内部構造の違いは、再突入時に材料の中を熱やガスが移動する挙動に関わります。

Blue Originは、月面での電力供給を想定した高さ20メートルの太陽光発電設備「Power Tower」を公開しました。着陸後に垂直に展開し、10キロワットを超える発電を目指す設計です。NASAが想定する居住設備や資源採掘では、これを上回る電力が必要になる場合もあります。Power Towerは月面電力網を構成する一要素です。

オレゴン州立大学の研究チームは、光を当てて水から水素をつくる新しい金属有機構造体(MOF)を開発しました。BVR-19と呼ばれるこの材料は、反応を速めるための高価な金属触媒を追加する必要がありません。

永久凍土は、少なくとも2年間、地中の温度が氷点下に保たれる地盤です。植物や動物の遺骸を長期間凍らせ、分解による温室効果ガスの発生を抑えてきました。北極圏の気温上昇で凍土が融けると、蓄積した有機物の分解が進み、メタンや二酸化炭素が大気に放出されます。

水星は太陽に最も近く、金星の約4倍の太陽放射を受けます。それでも表面温度は昼夜で大きく変わり、昼の最高約427℃に対し、夜は約マイナス180℃まで下がります。一方、金星の表面温度は昼夜を問わず約440〜480℃に保たれ、水星の最高温度を上回ります。太陽からの距離だけでは、惑星の表面温度は決まりません。

ドラコニッド流星群は毎年10月6〜10日に活動し、今年は10月8〜9日に極大を迎えます。通常の出現数は1時間に約10個と予想されていますが、過去には短時間に多数の流星が現れる「流星嵐」も起きました。
ウィーン工科大学(TU Wien)とドイツ物理工学研究所(PTB)の研究チームが、トリウム原子核を使う時計の試作機を開発しました。核時計が従来の原子時計のようにレーザー周波数を自ら安定させ、外部からの介入なしに24時間以上動作することを示しました。

火星のアルシア山では、毎朝のように長さ最大約1,800キロの水氷の雲が現れます。欧州宇宙機関(ESA)の火星探査機「マーズ・エクスプレス」の観測を取り入れた研究では、この雲を再現するには、水蒸気から氷が直接生じる「均質核生成」が必要だったと報告されました。

2026年のノーベル化学賞は、分子の鏡像異性体を選んで作る反応の研究に対し、アンリ・カガン氏とソアイ・ケンソウ氏に授与されました。鏡像異性体は同じ分子式でも性質が異なる場合があり、両氏の研究は医薬品の開発にも使われてきました。

フランシス・ハルツェン氏が、南極の氷を使うニュートリノ観測施設「IceCube(アイスキューブ)」への貢献と、天体起源の高エネルギーニュートリノの発見により、2026年のノーベル物理学賞を受賞しました。

2002年7月、NASAのジョンソン宇宙センターからアポロ計画の月試料などが盗まれ、捜査当局は試料を回収しました。しかし、盗難中に汚染され、科学研究にはほとんど使えない状態になりました。

NASAは月面基地の準備に向け、地下の溶岩チューブ、月面の氷、探査機や基地を脅かす環境条件を調べる3つの科学調査を選びました。調査機器はPRISMプログラムで選定され、CLPSを通じて月面へ運ばれる計画です。得られるデータは、将来の基地の場所や設備、月面での活動方法を検討する材料になります。

欧州宇宙機関(ESA)と中国科学院が共同で運用する探査機「SMILE」が、地球の昼側に広がる北極のオーロラを紫外線で撮影しました。極域を最長45時間連続で観測し、太陽風と地球の磁気圏の相互作用を全体像として捉える計画です。
卵の殻を粉末にしてマグネシウムへ加え、合金の材料として利用する研究が発表されました。鉱石から作るカルシウム材料の一部を生物由来の廃棄物で置き換えられるか、米ノースカロライナ州立大学の研究チームが検討しています。
火星のアラビア・テラでは、クレーター内に明るい色の地層が露出し、厚さや明るさの似た縞が広がっています。NASAの火星探査機が撮影した地形は、堆積物が固まった岩層が火星の古い気候を記録している可能性を示しています。ただし、縞をつくった具体的な過程は確定しておらず、地下水が関わる周期的な砂塵嵐などが候補に挙がっています。

白色矮星HS 0209+0832の大気から、ニオブや銅などの重元素が多く、ケイ素や鉄が少ないという異例の組成が見つかりました。研究チームは、星が巨星だった時代に放出した物質から形成された「第二世代惑星」の大気が、白色矮星に取り込まれている可能性を示しています。惑星の存在や起源は候補として報告されており、確定した発見ではありません。

スイスの氷河は2026年、体積の5%を超える氷を失いました。雪の少ない冬に続き、暑く乾燥した夏となり、氷河を覆う雪が乏しい状態で融解が進みました。GLAMOS(スイスの氷河観測ネットワーク)は、年間質量収支の報告でこうした1年間の変化をまとめています。

NASAの火星探査車キュリオシティは、ゲディズ・バリスと呼ばれる水路状の地形で、火星探査では初めて純粋な硫黄を確認しました。硫黄を火星の建設材料に使う研究では、ノースウェスタン大学のLin Wan氏らが、模擬火星土壌と溶かした硫黄を混ぜた材料を開発し、50MPaを超える圧縮強度を得ています。