シロシビン投与後、統合失調症モデルの雌マウスで感覚フィルタリングが9日後も改善

シロシビンを1回投与したところ、mGlu5受容体を欠く統合失調症モデルの雌マウスで、感覚刺激を選別する機能の指標が改善し、その変化は投与9日後にも確認されました。一方、投与直後には同モデルのマウスで活動量などが増えており、急性反応と長期的な変化は異なる経過を示しました。
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シロシビンを1回投与したところ、mGlu5受容体を欠く統合失調症モデルの雌マウスで、感覚刺激を選別する機能の指標が改善し、その変化は投与9日後にも確認されました。一方、投与直後には同モデルのマウスで活動量などが増えており、急性反応と長期的な変化は異なる経過を示しました。

うつ病を対象とするシロシビン薬の承認をめぐり、Compass Pathwaysと非営利団体Usona Instituteの開発が並行して進んでいます。CompassはCOMP360の承認申請を近く完了する見通しを示し、Usonaは別の候補薬PSIL201を申請したと報じられています。どちらもFDAの審査段階に進みつつありますが、対象とするうつ病の種類や開発段階は異なります。

健康な成人15人を対象にした研究では、シロシビンを1回投与して1週間後に測定したシナプス関連指標SV2Aに、全体として統計的に有意な増加はありませんでした。SV2Aはシナプス小胞にあるタンパク質で、シナプス密度の推定にPET(陽電子放出断層撮影)を用います。

UCバークレー校、カリフォルニア大学サンフランシスコ校、スタンフォード大学の5研究室が、マウスにシロシビンを投与する同じ実験を行いました。単回投与から24時間後までの行動を調べたところ、不安やうつに似た行動の低下、恐怖反応や社会的な行動の変化は、研究室をまたいで再現されませんでした。

シロシビンを投与したマウスでは、脳細胞の接続部である樹状突起スパインの形成と成熟が進み、幻覚様反応とは別の仕組みで神経回路が変化しました。この結果は、幻覚作用を伴わずに神経可塑性を促す治療薬の研究につながる可能性があります。実験はマウスで行われました。
シロシビン、2C-B、LSDを用いた試験のデータをまとめた研究では、女性は男性より薬の影響を強く感じ、注意力の低下や思考を制御しにくい感覚も強く報告しました。血中薬物濃度に有意な男女差はなく、同じ曝露量でも主観的な反応が異なる可能性があります。
スウェーデンで行われた無作為化臨床試験では、中等度から重度の反復性うつ病がある成人35人に、シロシビン25mgまたはナイアシンを投与しました。シロシビン群は17人、ナイアシン群は18人で、両群とも17日間に心理的支援のセッションを5回受けました。

シロシビンは、マジックマッシュルームに含まれる精神作用物質です。カナダの研究チームがマングローブ・リバルスに低用量を与えたところ、同種の魚に向けた攻撃的な行動が減りました。

オレゴン州の規制下で、低所得のうつ病患者を対象に集団形式のシロシビン療法を行う小規模試験が実施されました。参加者のうつ症状は投与後に低下しましたが、比較対象のない試験のため、シロシビン自体による改善の程度は特定できません。

シロシビン、LSD、2C-Bをラットに1回投与した研究で、脳の糖代謝と領域間の連動に薬物ごとの違いが見つかりました。人を対象とした別の脳画像研究でも、LSDとシロシビンで異なるネットワーク変化が報告されています。

米国では、サイケデリック薬の治療利用をめぐり、FDAによる薬事審査に加えて、安全に製造・保管・投与する仕組みが論点になっています。通常診療への導入には、薬の有効性や安全性を示すだけでなく、規制物質の管理や臨床現場の体制も関わります。
幻覚作用をもたらす量のシロシビンを初めて摂取した健康な成人では、体験中に脳波の不規則さが増し、その変化は後日の心理的洞察やウェルビーイングの向上と関連しました。一方、1か月後に残る脳機能の変化は小さく、研究者は結果の再現が必要だとしています。

シロシビンを摂取した人の脳活動を調べたところ、一見乱れているように見える変化の中に、休息や瞑想、音楽、映像といった状況に沿うパターンが見つかりました。研究チームは、このパターンが自己と外界の境界が薄れる感覚や、翌日の心理状態の変化とも関連したと報告しています。ただし、参加者は精神疾患の患者ではなく、結果は治療効果を示すものではありません。