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出典: github.com

キーごとに独立した基板を磁石で連結

オープンソースのキーボード「Keybytes」は、キーを1個ずつ独立したモジュールにし、磁石でつないで配置を組み替えられる設計です。各キーにはマイコンを搭載し、隣のモジュールとは側面の接点で電源と通信を共有します。キーを一枚の基板に固定する一般的なキーボードと異なり、キー単位で構成を変えられます。

開発したのは、マサチューセッツ工科大学で航空宇宙工学を学ぶネイサン・アルスパウ氏です。設計を固定したくないという考えから、キーをいつでも並べ替えられるキーボードを自作しました。設計ファイルはGitHubで公開されています。

プロジェクト名はKeybytesで、個々のキー基板は「Keybit」、全体を制御する基板は「Keyword」と呼ばれます。どちらも1Uサイズです。Keywordは2枚の基板を重ね、キーと同じ設置面積に収めています。筐体は3Dプリント用に設計されています。

マイコンと接点が担う役割

Keybitには、RISC-VマイコンのCH32V003が搭載されています。RISC-Vはプロセッサの命令セット規格です。Keybytesでは各キーに個別の制御用マイコンを持たせ、キーを独立したモジュールとして配置できるようにしています。

各モジュールの4辺にはポゴピンと接点があり、隣り合うモジュールの間で3.3V電源、GND、I2C通信をつなぎます。ポゴピンは押し込むと接触するばね式の端子です。磁石がモジュール同士を保持し、ポゴピンが電源とデータの経路を作ります。

Keywordは個々のキーをまとめ、USBまたはBluetoothでコンピューターと接続する制御側のモジュールです。基板は2層構成で、上側にSTM32WB55RGV6、アンテナ、フラッシュメモリー、下側にUSB-C端子や充電回路などを配置しています。Keywordからキーのファームウェアを書き込む機能もあります。

磁石の調整と約900ドル(約14万円)の試算

開発では、磁石が接点の反発に負けてモジュールを保持できない問題があり、アルスパウ氏は磁石の強さやケース形状を試しました。磁石を差し込む穴の寸法が合わず、最終的には接着剤で固定する方法を選んでいます。ケースの試作と調整を重ね、2026年10月24日に動作したと記録しました。

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出典: github.com

フルサイズのキーボードを組み立てる場合、アルスパウ氏の試算は約900ドル(約14万円)です。部品を組み立てた状態で発注すると費用がかさむため、本人は将来フルサイズを作るなら基板を個別に購入して自分ではんだ付けする考えを示しています。これは販売価格ではなく、設計者が示した製作費の見込みです。

アルスパウ氏は、設計の改良やハードウェア更新、新しい機能の追加を進めたうえで、将来販売する可能性にも触れました。追加例として挙げたのは、指紋センサーを備えたキーです。現時点では、公開された設計を使って自分で部品を手配し、組み立てるDIYプロジェクトです。

スイッチ交換式キーボードとの違い

一般的なホットスワップ式キーボードでは、基板上のソケットにスイッチを抜き差しし、はんだ付けせずに交換できます。リニア、タクタイル、クリック式など、押し心地や音の異なるスイッチを選べます。スイッチが故障したときも、該当するスイッチを交換できます。

Naya Createも、各キーのソケットからスイッチを交換できる製品です。Keybytesはスイッチだけでなく、キーの基板とケースを含むモジュール単位で位置を組み替えられます。Naya Createにはトラックボールやタッチパッドなどを取り付ける拡張モジュールもありますが、キーごとの基板を連結するKeybytesとは仕組みが異なります。

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出典: github.com