Defense Support, Energy, Use of Frozen Russian Assets, and EU Membership Volodymyr Zelenskyy Met with Ursula von der Leyen (54008779894)
写真: President Of Ukraine from Україна / CC0 / Wikimedia Commons

トランプ氏がゼレンスキー氏に退陣を要求

米国がロシア産ディーゼルに対する制裁を一時停止する方針を示した後、ドナルド・トランプ大統領はウクライナのゼレンスキー大統領に「新しい指導者」が必要だと述べました。ロシア産燃料の輸入再開でモスクワの収入が増え、戦争継続を助けるというゼレンスキー氏の批判に対し、トランプ氏は反論しました。

トランプ氏はホワイトハウス前で、ウクライナがロシアの製油所への攻撃を続ければ「世界に問題をもたらす」と主張し、攻撃を止めるよう求めました。さらに、ゼレンスキー氏に代わり、取引を成立させる指導者を選ぶべきだと述べました。

ゼレンスキー氏は、制裁停止によってロシアが軍事装備を調達する資金を得ると批判しました。また、ロシアによるザポリージャへの攻撃を受け、制裁緩和はロシアが攻撃を続けられるという合図になると述べました。

一時停止された制裁と価格上限の枠組み

米財務省外国資産管理局(OFAC)は、トランプ氏の指示を受け、ロシア産ディーゼルの販売、輸送、荷揚げ、輸入に関わる取引を一時的に認めました。許可の期限は2027年4月7日で、米国への輸入も対象です。

米国は2022年3月、ロシアによるウクライナ全面侵攻を受け、ロシア産の石油と石油製品の輸入を禁止しました。今回の措置では、その輸入制限に関わる取引を期限付きで認めています。

これとは別に、米国や欧州連合(EU)などで構成する価格上限連合は、ロシア産原油・石油製品の輸入を禁じるとともに、海上輸送に関わる幅広いサービスを制限しています。連合が定める価格上限以下で売買される場合や、許可がある場合は、対象サービスを利用できます。

原油の価格上限は2022年12月に導入され、ロシア産原油は1バレル60ドルが上限とされました。米財務省は、この枠組みの目的はロシアの石油収益を抑えながら、世界市場への安定供給を保つことだと説明しています。

米国への供給計画と燃料価格

トランプ氏によると、ロシアは当初30万トンのディーゼルを米国と世界市場へ供給し、11月にさらに50万トンを出す計画です。その後、100万トン、さらに300万トンを追加する構想も示しましたが、後の供給はロシアの製油所の状況が条件になるとしています。

トランプ政権は、燃料価格を抑える取り組みの一環としてロシアとの合意を進めています。米国自動車協会(AAA)によるディーゼルの平均価格は1ガロン6.28ドルで、前月の5.94ドル、前年の3.68ドルを上回っています。

米国とイスラエルがイランとの戦争を始めた後、ホルムズ海峡は実質的に閉鎖され、燃料供給が限られました。ロシアとウクライナは近ごろ、互いのエネルギー施設や輸送施設への攻撃を強めています。

ウクライナと欧州の反応

ゼレンスキー氏は複数の同盟国と協議し、ウクライナの人々の命と欧州の安全を守るための「実際の決定」を求めました。英国首相アンディ・バーナム氏はゼレンスキー氏に全面的な連帯を伝えたと、英政府報道官が説明しました。

英政府によると、両首脳はロシアに即時のエネルギー停戦を受け入れさせ、黒海の船舶への攻撃を終わらせるべきだとの考えで一致しました。英政府は、実現すればエネルギーと食料の供給を世界市場に戻せるとしています。

EUの外交政策トップ、カヤ・カラス氏も制裁停止を批判し、ロシアの戦争資金を増やすと述べました。EUの外相らは、ロシアの全面侵攻開始以降で最大規模となる制裁措置の承認を目指すとしています。