Mayflower ship illustration pp80 of "Our colonial history from the discovery of America to the close of the revolution" (1915)
写真: Internet Archive Book Images / CC0 / Wikimedia Commons

11月23日からFox Nationで配信

俳優のビリー・ボブ・ソーントンが司会と製作総指揮を務める3部構成のドキュドラマ「Billy Bob Thornton Presents: The Mayflower」が、11月23日にFox Nationで配信されます。メイフラワー号の大西洋横断、イングランド人入植者とワンパノアグ族の同盟、その後の衝突をたどります。

シリーズは感謝祭の時期に合わせて公開されます。ピルグリムの航海を米国の起源に関わる出来事として描き、入植者と先住民の関係にも焦点を当てます。

制作にはAIRtime ProjectsとTerminal B TVが参加し、ソーントンのほか、ゲイヤー・コシンスキー、トム・フォーマン、デビッド・メッツラー、ジョーダン・ローゼンブラムらが製作総指揮を務めます。ジョン・イーラーはショーランナーと製作総指揮を担当します。

信仰と共同体をめぐる移住計画

ピルグリムと呼ばれる人々は、イングランド国教会から分離した清教徒の一派でした。ウィリアム・ブラッドフォードらの分離派は、教会のあり方をめぐる信仰上の理由から独立した会衆をつくり、1607〜08年にオランダへ移住しました。

会衆は1609年にライデンへ移り、子どもたちが英語やイングランド人としての帰属意識を失うことへの懸念などを抱えていました。北米への移住計画は1617年ごろに具体化し、ロンドン会社が保有する北米の土地に関する特許を得ようとしました。

1620年夏までに移住の準備と出資者との取り決めが進みましたが、船の手配は遅れ、難航しました。アゼル・エイムズの記録では、ロバート・クッシュマンの働きかけによって出資者の協力や船の雇用が進み、航海の実現に近づいたとされています。

2隻の計画からメイフラワー号の単独航海へ

当初はメイフラワー号とスピードウェル号の2隻を使う計画でした。乗客と積み荷を載せて出航準備を進めましたが、出航前に問題が起き、最終的にスピードウェル号の乗客と荷物の一部もメイフラワー号へ移されました。

メイフラワー号は乗客を乗せて大西洋を渡りました。1620年11月に一行はニューイングランド沿岸へ到着し、さらに約1か月後、ケープコッドの北にあるプリマス湾に停泊して上陸しました。

到着後の最初の冬には、乗客の半数が亡くなりました。植民地は翌年11月に収穫祭を開き、後世に「最初の感謝祭」として記憶される行事となりました。当時の記録に正確な日付は残っていません。

ワンパノアグ族との同盟と後の衝突

入植者とワンパノアグ族の関係は、当初から単純な協力関係ではありませんでした。ピルグリムの指導者ブラッドフォードは、植民地の債務返済や入植者間の統制に加え、先住民との和平交渉にも関わりました。

ワンパノアグ族の指導者マサソイトは入植者との協定を結び、関係を維持しました。その後、息子のメタコメット(入植者側の呼称ではフィリップ)が指導者となると、入植者による協定違反などを背景に、父の時代の同盟は崩れていきました。

1675年、ワンパノアグ族のジョン・ササモン殺害をめぐって3人がプリマス植民地で処刑されると、緊張が高まり、入植者側と先住民諸集団の戦闘へ発展しました。フィリップ王戦争は1675年から1678年まで続き、ニューイングランドの植民地社会と先住民の双方に大きな被害をもたらしました。