
729マスに広がる新ルール
将棋ったーの開発者na2hiro氏は10月9日、縦横に加えて上下の「層」を使う新ルール「三次元将棋」を公開しました。盤は9×9×9の立方体で、合計729マスを使います。ブラウザから無料で遊べます。
対局開始時の駒は片側186枚、両者で372枚です。最下段では玉を中心に金、銀、桂馬、香車が同心四角形に並び、二段目には飛車と角行、三段目には81枚の歩兵が配置されます。
初期配置では、互いの駒が向かい合い、盤上に密集します。通常の将棋で使う筋と段に層が加わるため、駒の位置を把握するには盤を立体として見る必要があります。
層を使う駒の動き
歩兵や香車は、通常の将棋と同じように前方へ進みます。一方、斜めに動ける駒は、同じ層の斜め方向に加え、上下の層を含む斜め方向にも動けます。
角行には独自の動きがあり、三つの軸のうち二つを同じ距離だけ進み、残る軸はその距離以下で移動します。開発者によると、飛車と角行は直線ではなく平面上を動き、途中に駒がある場合の利きの遮られ方も異なります。
取った駒は持ち駒として盤に打てます。成れる範囲は各層の敵陣3段で、二歩の判定は「同じ層の同じ筋」が基準です。そのため、層が異なれば同じ筋に歩を打てます。
三次元チェスとの違い
三次元チェスの一種であるRaumschach(ラウムシャッハ)は、1907年にフェルディナント・マークが考案したゲームです。初期案は8×8×8でしたが、対局が長く難しいことから、マークは後に5×5×5を標準的な盤として採用しました。
三次元将棋の盤は9×9×9で、Raumschachの5×5×5盤より各辺が大きく、マス数も729と125で異なります。盤の規模に加え、三次元将棋は将棋の駒を使い、Raumschachはチェスを立体化したルールです。
三次元チェス全般では、従来の駒の動きを複数の段へ広げる方式が見られます。Raumschachも複数の盤面を重ねたゲームです。一方、三次元将棋では斜めの駒に層を含む移動を認め、角行には三軸を使う独自の動きを設けています。
対局と盤面の操作
公開当時、三次元将棋の棋譜は1局だけ記録されており、その対局は双方の合意で早々に引き分けとなっていました。盤面が広く、駒数も多く、層をまたぐ動きがあるため、対局には長い時間がかかると見込まれています。
将棋ったーでは、三次元盤をドラッグして回転し、スクロールで拡大・縮小できます。駒をクリックまたはタップすると移動先が表示され、移動先のマスを選んで指します。
駒が重なって見づらい場合は視点を変えたり、単層表示で注目する層を選んだりできます。キーボードでは矢印キーで段と筋を移動し、角括弧キーで層を切り替えられます。将棋ったーでは三次元将棋のほかにも150種類以上の変則将棋ルールを遊べます。








