Ambrosia Energy site preparation in West Texas
出典: ambrosia.energy

Ambrosia Energyはテキサス州で10GWh規模の電池工場の建設を始めました。太陽光発電と蓄電池を組み合わせ、送電網に頼らずデータセンターへ24時間電力を供給する事業の拡大を目指します。

10GWh工場で電池の生産を拡大

工場はテキサス州オースティン近郊に建設され、床面積は約15万平方フィートです。共同創業者兼CEOのベン・ロングマイヤー氏は、全面稼働までに2〜3年を見込むと述べました。

同氏によると、工場の生産能力を使えば、同社が各地に建設する発電所を年間約300MW分まかなえます。発電所の出力と蓄電池のエネルギー容量は異なる単位で示されており、工場の10GWhは蓄えられる電力量の規模を表します。

同社は太陽光パネルと蓄電池を現地に設置し、昼間はパネルで施設の電力を賄いながら電池を充電し、夜間や曇天時に放電する構成を計画しています。これにより、データセンターへ時間帯を問わず電力を届ける狙いです。

西テキサスで商用発電所を建設

Ambrosiaは年内に西テキサスで初の商用発電所の建設を始める計画です。太陽光パネル300MW分と蓄電池660MWhを組み合わせ、連続して30MWを供給する設計で、稼働率99.3%を目標にしています。

太陽光の発電量が需要を上回る時間帯に電池へ充電し、発電が落ちる時間帯に電力を取り出す仕組みです。設備の発電出力を大きくし、蓄電池も備える構成で、夜間や曇りの日を含む連続供給を実現しようとしています。

商用設備に先立つ試験規模の発電所では、一部設備が100日を超えて連続運転しています。この試験設備は24時間、200kWの発電が可能だとロングマイヤー氏は説明しています。

1MWhあたり100ドルの電力を目指す

Ambrosiaはデータセンター向けの電力を1MWhあたり100ドルで供給する事業を掲げています。ロングマイヤー氏は、太陽光と蓄電池を多めに設置して連続供給を確保する場合でも、この価格で採算を取れると述べ、天然ガスタービンとの競争を目指しています。

一方、同社は電池セルを外部から購入し、電池パックは社内で製造しています。ロングマイヤー氏によると、同社のパックは、同社が把握する競合製品と比べて部品数を約100分の1に抑えています。

同氏は、電池パックのコストをセル単体の約1.3倍にできたと説明しました。一般的な定置型蓄電システムではセル単体の5〜7倍程度になると同氏は述べており、部品の削減と工場での製造をコスト目標に向けた手段としています。

工場の稼働と発電所の計画

試験設備では100日超の連続運転が報告されている一方、商用発電所の建設と工場の全面稼働はこれからです。