
Bambu Labの「A2L」は、広い造形領域と自動ベッドレベリングを備えたフィラメント式3Dプリンターです。AppleInsiderのレビューでは、組み立てから最初の印刷まで1時間以内で完了し、初めて使う人にも扱いやすい機種と評価されました。
初回印刷までの組み立てと設定
A2Lは、開封後に本体を組み立て、Bambu Labのアカウントに接続して、画面の案内に沿って調整します。レビュー担当者の作業では、組み立てに約45分かかり、最初の印刷まで1時間未満でした。

組み立てはH2Cより手順が多かったものの、レビュー担当者は一人で完了し、難しくはなかったと述べています。設置場所を途中で数回変えた時間も、約45分に含まれています。

印刷設定には、同社のスライサー兼プリンター管理ソフト「Bambu Studio」を使います。レビューでは、印刷速度やブリムなどの設定が整理されていること、スライス後にフィラメントの使用量や選択した素材の価格が表示されることが紹介されました。

造形領域と印刷時の特徴
A2Lの造形領域は幅330mm、奥行き320mm、高さ325mmです。レビューでは、比較対象のH2Cより本体が小さく感じられる一方、造形領域はA2Lの方がわずかに広いと説明されています。

同じBambu LabのP2Sと比べると、A2Lの造形領域は2倍で、価格は80ドル低いとレビューは記しています。大型の造形物を頻繁に作るかどうかにかかわらず、レビュー担当者は大きなものを印刷できる余地を利点に挙げました。
印刷速度は最速クラスではありませんが、レビュー担当者は一般的な趣味の用途には十分と評価しています。高速対応フィラメントや、厚めの積層線を許容する設定も、速度を上げる方法として挙げています。
動作音はH2Cより大きいとレビューされています。レビュー担当者は自室のオフィスで使用し、寝室や居間など家族が過ごす場所では音が気になる可能性を指摘しました。
自動ベッドレベリングの仕組み
A2Lのレビューでは、自動でベッドを水平に調整する機能が、従来の手動調整に比べた利点として扱われています。自動レベリングの一般的な仕組みについて、Prusaは、センサーが印刷前にベッド上の複数の点までの距離を測り、その値から仮想的な高さのメッシュを作成すると説明しています。
測定点の値を補間してメッシュを作ることで、ベッドにわずかな反りがある場合も、印刷中にノズルの高さを表面に沿わせます。これはPrusa製プリンターについて説明された方式であり、A2Lが同じセンサーや測定方法を採用しているという説明ではありません。
MarlinのUnified Bed Levelingも、ベッド上の格子点ごとに高さを測定し、補正用のメッシュを作る方式です。印刷時は移動経路を格子の境界で区切り、各区間の始点と終点の補正量を計算して高さを変化させます。格子内の位置の補正量は、周囲4点の高さから双線形補間で求めます。
多色印刷で生じる廃材
A2Lは単一のホットエンドを使うため、多色印刷では色を切り替えるたびに古いフィラメントを押し出す廃材が出ます。レビュー担当者は、多色の小型造形物を試した際にも相応の量が発生したと報告しています。AppleInsiderは、色替え回数によっては、排出されるフィラメントが造形物に使う量の30〜100%に達する場合があると説明しました。
単一ノズル式のAMSでは、色替え時に共有ノズル内の前の素材を排出します。BambuHubの比較によると、明るい色から暗い色へ切り替える場合は、排出量がさらに増えます。そのため、色替えが少ない造形や単色の部品を組み立てる方法が、A2Lで色替えに伴う廃材を抑える選択肢としてレビューで紹介されています。
複数のホットエンドを使う方式では、素材ごとにノズルを分けるため、単一ノズル式のように毎回前の色を押し出す必要がありません。BambuHubは、Bambu LabのH2Cについて、交換式ホットエンドで最大7種類の素材を扱い、切り替え時の排出を抑える方式と説明しています。また、PrusaのINDXは素材ごとにノズルを持つツールチェンジャーで、同社の公称値として交換ごとの廃材約13mgを紹介しています。
Bambu Labの説明によると、H2CのVortekシステムは6個の交換式ホットエンドを備え、単体では最大7色または7種類の素材を一つの印刷ジョブで扱えます。AMSと組み合わせた場合は、最大24種類のフィラメントに対応するとしています。同社はホットエンドの交換に数秒かかると説明しており、A2Lのような単一ホットエンド機とは、多色印刷時の構造が異なります。
レビュー担当者は、A2LはH2Cより約79%安く造形領域も広いと比較する一方、多色印刷を大量に行う場合にH2Cを選ぶ理由として、色替え廃材の少なさを挙げています。単色の造形が中心なら、レビューで指摘された廃材の問題は、多色印刷時ほど表面化しません。











