
Storyworksが担うアニメと実写の企画開発
ソニー・ピクチャーズエンタテインメントは、Crunchyrollのコンテンツ部門に新組織「Crunchyroll Storyworks」を設けました。世界各地の物語をアニメ化する一方、日本のアニメ作品を実写映画やテレビ向けに展開する、双方向の企画開発を担います。
ソニー・ピクチャーズエンタテインメントのラヴィ・アフジャ会長兼CEOが、ニューヨークで開かれた第1回Crunchyroll Anime Future Forumで発表しました。同フォーラムは2026年10月7日にニューヨークのJavits Centerで開催された、招待制の1日イベントです。
Storyworksは、日本のクリエイターや権利者と直接協力し、媒体や観客が変わっても原作の個性や意図を保つことを重視します。原作の世界観を生かした映像化と、異なる市場への展開を同じ組織の企画対象に据えています。
企画開発から制作へつなぐHAYATE
Storyworksと連携するのが、アニプレックスとCrunchyrollが共同で設立した東京の制作合弁会社HAYATEです。ソニーによると、Storyworksが作品を見つけて計画を立て、開発を進めた後、日本のスタジオなどと制作を担うHAYATEへ引き継ぐ体制です。
HAYATEは2025年3月に設立され、アニプレックスの制作面の経験とCrunchyrollの世界規模の配信網を組み合わせる目的を掲げています。
HAYATEは2026年4月、アニメ制作スタジオLay-duceの全株式を取得して完全子会社化することを決めました。HAYATEが制作スタジオに資本参加するのは初めてで、同社は安定したアニメ制作体制の強化を目的に挙げています。Lay-duceは2013年に設立され、アニプレックスが企画した作品などの制作に携わってきました。
製作委員会方式との違い
日本のアニメ制作で広く用いられる製作委員会方式では、テレビ局、映画会社、出版社、広告会社など複数企業が共同で企画・出資します。アニメ制作会社は委員会から制作業務を受託し、制作費を受け取って作品を作る形が一般的です。
この方式では、委員会の構成企業が出資比率に応じて主要な権利を保有するため、制作会社が権利保有や二次利用収益に参加しにくい場合があります。一方、複数社による出資はリスク分散や多様な販路での展開につながると日本総研は整理しています。
作品発表と今後の展開
ソニー・ピクチャーズエンタテインメントは、今回の発表時点でStoryworksの具体的な作品名を公表していません。対象作品、公開時期、制作スタジオも明らかにしていません。
HAYATEの公式サイトは、2027年1月にテレビアニメ化が決まった作品や、放送局が決定した作品を告知しています。











