fargo
出典: static0.polygonimages.com

1979年のミネソタを舞台にした犯罪劇

『Fargo』シーズン2は、1979年のミネソタ州ルヴァーンを舞台にした全10話の物語です。地元の美容師ペギー・ブルームクイストが車でライ・ゲアハートをはねたことをきっかけに、犯罪組織同士の抗争に巻き込まれます。

ペギーは夫のエドとともに事故を隠そうとしますが、2人の判断で事態はさらに複雑になります。物語では、ゲアハート家とカンザスシティの組織の対立と、追い詰められていくブルームクイスト夫妻の暮らしが並行して描かれます。

Polygonは、雪景色やミネソタ訛り、風変わりな人物を通じて映画版の雰囲気を残しながら、登場人物や展開には独自性があると評価しています。また、全5シーズンの中でシーズン2を最も優れたシーズンに挙げています。

ペギーとエドが生む暗さと滑稽さ

ペギーを演じるのはキルスティン・ダンスト、エドを演じるのはジェシー・プレモンスです。Polygonは、現実離れした言動をするペギーを演じるダンストと、妻の行動に動揺するエドを演じるプレモンスの組み合わせを、シーズンの軸として評価しています。

Fargo season 4: Jeremie Harris as Leon Bittle, Chris Rock as Loy Cannon, Corey Hendrix as Omie Sparkman, Glynn Turman as Doctor Senator
出典: static0.polygonimages.com

夫妻は同じ事件に関わりながら、道徳観や危機への反応が大きく異なります。Polygonは、孤独な男を中心に据えた映画版やシーズン1とは異なり、夫婦を主人公にしたことで視点が変わり、暗さとユーモアが生まれたと論じています。

犯罪組織側には、ゲアハート家を率いるフロイド、話術にたけたマイク・ミリガン、地元の警官ルー・ソルヴァーソンらが登場します。Polygonは、ジーン・スマート演じるフロイドや、ブシーム・ウッドバイン演じるミリガンを印象的な人物として取り上げています。

UFOのモチーフと実在の目撃談

シーズン2には、物語の舞台と同じ1979年にミネソタ州で起きた、ヴァル・ジョンソン巡査の遭遇談と重なる要素があります。ジョンソンは夜間のパトロール中、道路上に光を見たと証言しました。その後、車の窓ガラスとヘッドライトが壊れ、腕時計と車の時計が14分遅れていたと伝えられています。

Fargo season 2 Jesse Plemons Kirsten Dunst
出典: static0.polygonimages.com

ジョンソンは光にぶつかられたように感じたと語りました。警察は捜査しましたが、結論は出ませんでした。MPR Newsによると、本人は何が起きたのかについて推測しませんでした。

MPR Newsによると、1970年代のミネソタではUFOへの関心が高まり、作家デイブ・ケニーもこの時期を同州でUFOの話題が多かった時代として振り返っています。シーズン2には、小さな町、田舎道、空の光が登場します。実在の遭遇談とドラマの筋書きは別のものです。

Fargo Season 2 Kirsten Dunst Jesse Plemons
出典: static0.polygonimages.com

大量殺人事件とシリーズ内の時系列

シーズン2では、スーフォールズの事件が物語の節目になります。第9話では、ゲアハート家の一団がモーテルで警官らを襲い、銃撃のさなかにUFOが現れます。混乱に乗じてブルームクイスト夫妻は逃げ出します。

シーズン2の物語は1979年に置かれ、スーフォールズの事件では、ルー・ソルヴァーソンを中心とする警察側の物語と、ゲアハート家やカンザスシティの組織をめぐる抗争が交差します。シーズン1第9話ではすでに「スーフォールズの虐殺」への言及があり、シーズン2でその事件が描かれたとTVLineは説明しています。

ファーゴの物語世界では、1979年にルーが事件の捜査に関わり、その後の出来事へつながります。Fargo Wikiの年表では、シーズン1の出来事は2006年として整理されており、シーズン2はそれより前の時代を描いています。スーフォールズの事件は、シリーズ全体の時間軸をさかのぼって補う役割も担います。

Fargo Season 2 Jean Smart
出典: static0.polygonimages.com