
GMOインターネットグループは、「お名前.com デスクトップクラウド」への不正アクセスで情報が公開された利用者に、公開情報の区分に応じた特別お見舞金を支払います。また、関与者の特定や事件の解明につながる情報を募る懸賞金制度を設け、総額上限を100万米ドル(約1億6,000万円)としました。
不正アクセス後に顧客情報の公開を確認
お名前.com デスクトップクラウドは、FXの自動売買に使う仮想専用サーバー(VPS)を提供するサービスです。不正アクセスにより利用者のサーバー環境に不正なプログラムが設置され、保存されていた取引口座のログイン情報などが第三者に取得され、不正利用されたとされています。
攻撃者は10月27日正午に利用者のPC情報の公開とランサムウェア攻撃を予告しました。同日正午以降、GMOや利用者に関する情報の公開が確認されました。GMOは攻撃者からの要求に応じない方針を示し、警察などの関係機関と連携して対応しています。
GMOは、公開されたとされる情報の転載やSNSでの再投稿、誘導リンクの共有を控えるよう求めています。公開情報に利用者の情報が含まれると確認した場合は、対象者へ個別に連絡するとしています。
公開情報の区分ごとにお見舞金
特別お見舞金は、氏名や連絡先などの基本情報が1万円、取引口座のID・パスワードなどの金融・認証情報が1万5,000円、機微情報や要配慮個人情報などプライバシー性の高い情報が2万5,000円です。複数の区分が公開された場合は金額を合算し、1公開につき上限300万円を支払います。
支払いの対象は、GMOが公開を確認した情報に本人の情報が含まれる利用者です。今回の特別お見舞金は、これまでに案内した一律5,000円のお見舞金や、不正取引による損失の補償とは別に支払われます。
情報の公開状況が変わった場合、GMOはお見舞金の内容を見直すことがあります。不審な連絡や詐欺被害について相談できる窓口を、土日祝日を含め24時間設けています。
犯人特定につながる情報を募集
「GMOサイバー犯罪撲滅・懸賞金」は、本件の関与者の特定・検挙や事件の解明に実質的に貢献する、具体的で検証可能な情報を対象とします。募集は10月28日正午に始まり、犯人逮捕まで続ける予定です。日本語、英語、中国語で情報を受け付けます。
対象となる情報には、実行者や共犯者、指示役の身元・所在につながる内容や、攻撃や脅迫に使われたサーバーやドメインなどの基盤に関する情報が含まれます。暗号資産アドレスや送金記録など資金の流れを示す情報に加え、攻撃の指示や役割分担、通信記録といった事件の経緯に関する情報も募集します。
制度全体の報奨金上限は100万米ドル(約1億6,000万円)で、1件または1人あたりの支払額ではありません。情報の新規性、正確性、検証可能性、捜査や事件解明への寄与を審査し、支払対象と金額を決めます。情報を提供しても、報奨金の支払いが保証されるものではありません。
単なる推測や根拠のない個人・国・組織の名指し、公開情報を転載しただけの内容は、原則として対象外です。情報を寄せる際は、把握した事実と推測を分け、入手した経緯や日時、本件との関連性を伝えるよう求めています。
情報の拡散や独自調査を控えるよう要請
GMOは、懸賞金への応募を目的とした、許可のないシステムへのアクセスや漏えい情報の取得・購入、攻撃者との接触・交渉を行わないよう求めています。容疑者の追跡や拘束、攻撃や報復も募集の対象ではありません。
GMOは、公開された情報と称するものへのアクセスや拡散を控えるよう要請しています。また、当該サイトへのアクセスを通じて、アクセスした人の情報が攻撃者に取得されたことも確認しています。
懸賞金制度は、捜査機関による事件解明を支援する目的で設けられました。GMOは、制度の実施や捜査の進展にかかわらず、顧客への補償、原因究明、被害拡大防止、再発防止に取り組む責任は変わらないとしています。










