
利用者の上限消化が相次ぎ、マスク氏がコストに言及
Grok Botの利用者から、週次の利用上限が普段より早く消化されたとの報告が相次ぎました。SpaceXの最高経営責任者であるイーロン・マスク氏は、11月1日のXへの投稿で不具合ではないとし、サービス提供コストが収益に対して「持続不可能なほど高かった」と述べました。
利用者からは、AIエージェントを使っていないのに上限に達した例や、残量が短時間で減った例が報告されています。週末に利用していない時間帯があった利用者も、上限が最大まで消化されたと報告しました。
通常は上限に達しない利用者からも、早く制限されたとの報告がありました。
サブスクリプションの価格と利用規模
Grok Botは月額30ドル(約4,700円)のPremium、100ドル(約1万6,000円)のSuper、200ドル(約3万2,000円)のUltraで利用でき、上位プランほど利用上限が高く設定されています。マスク氏は利用制限への苦情に対し、より高額なプランへの変更が難しいかを利用者に尋ねました。
マスク氏は、加入者の利用上限を今後どう扱うか公表していません。
SpaceXのグウィン・ショットウェル社長は10月初め、Grok Botの有料週次利用者が80万人に達し、前月の2倍になったと述べました。マスク氏も、Grok Botについて自身が見た中で最も速く成長している製品だと表現していました。
SpaceXのAI事業と提供コスト
SpaceXは前月の提出書類で、AIが会社収入の52%を占めるとしました。また、名称を「Super Intelligence」に変更した部門は4億3,100万ドル(約680億円)の利益を計上し、Cursorの買収に伴う一時費用12億ドル(約1,900億円)がなければ利益はさらに大きかったと報じられています。
AIエージェントで処理コストが膨らむ仕組み
AIエージェントは、利用者への1回の応答を作る間に、複数回のAIモデル呼び出しやツールの利用を行う場合があります。たとえば、1つの質問に対して検索結果の取得、複数回のモデル処理、ツール実行が続くことがあります。
ツールを使うと、その実行結果を受け取った後にモデルを再度呼び出す処理が加わります。会話履歴やツール定義などを各呼び出しで再送信する設計では、入力トークンも繰り返し消費されます。
そのため、エージェント型サービスの1タスク当たりの処理量は、利用者に見える質問と回答の回数だけでは決まりません。











