
TikTokは、飲食店の口コミや予約、地図検索をアプリ内で利用できる新機能「Must Eat」を始めました。TikTok上の投稿やコメントを基に店を探せる仕組みで、まずニューヨーク市とロサンゼルスで提供されます。
投稿やコメントを飲食店ガイドに集約
Must Eatは、TikTokに投稿された飲食関連の動画や店についての会話を基に、飲食店のおすすめ情報をまとめます。TikTokによると、対象となる投稿、口コミ、コメントは4,000万件に上ります。利用者は店のページから関連動画を見たり、気になる店を保存したりできます。
ガイドは「Everyday Eats」と「Elevated Dining」の2種類に分かれます。前者は日常的に利用する店、後者は記念日や特別な外食向けの店を扱います。評価、距離、料理の種類、営業中かどうかなどで絞り込めます。
提供地域には、ニューヨーク市とロサンゼルスが含まれます。利用者は検索バーや「Local」フィード、飲食店のページ、動画に付いた場所のリンクなどから機能にアクセスできます。一部の店では、OpenTableを通じてTikTok内から予約できます。
店探しを動画から口コミや予約へ
YelpやGoogle Mapsでは、検索結果、地図、文章による口コミなどを使って店を探せます。Must Eatでは、TikTok上で話題になった店の動画やコメントを入口に、店の検索、口コミ、予約ができます。飲食店のページには関連動画も表示されます。
TikTokは2025年、一部の場所タグ付き動画のコメント欄に「Reviews」タブを表示する機能を試していました。利用者は星評価、文章の口コミ、投稿された写真を確認でき、レビュー投稿者のTikTokプロフィールも開けました。Must Eatでは、動画で知った店の情報を調べる機能がガイドや予約まで広がっています。
前段階の機能では、場所タグのある動画でもレビュー欄が表示されるのは一部に限られていました。Must Eatでは、投稿やコメントを基にしたおすすめ一覧から、料理の種類や評価などで店を絞り込めます。個別動画のコメント欄で口コミを見る方法と、複数の店を条件別に探す方法を同じアプリ内で利用できます。
飲食店への集客につながってきた動画
英国ウェールズのDee Pizzaでは、TikTokアカウントの開設後に集客が伸びました。「最初の客は無料」という企画が話題になり、開店前に客が並ぶこともあり、遠方から訪れる人もいました。
ウェールズのコーヒー・ドーナツ店WhoCultの店主Scott Magillは、話題になった投稿の後に店頭の来客やオンライン注文が増え、認知も広がったと語っています。テレビ番組の最終回に合わせて作ったドーナツの投稿は約100万回に迫る視聴数となり、商品について尋ねる人が増えて来店につながりました。同店では、スタッフが流行を踏まえた投稿案を考えています。
TikTokによると、昨年、米国で2,700万人が同サービスをきっかけに初めてレストラン、カフェ、または店舗を訪れました。
おすすめの掲載と利用できる機能
TikTokは、飲食店がMust Eatのおすすめリストに掲載されるために料金を支払うことはできないとしています。利用者は店の評価や距離などで結果を絞り込めるほか、店舗ページから投稿動画へ移動したり、見つけた店を保存したりできます。
TikTokはホテルや観光施設の予約機能「TikTok Go」も提供しており、コンテンツ制作者が場所を動画に付けて紹介できる仕組みを導入していました。Must Eatでは、飲食店の情報に加え、口コミや地図検索、対応店舗の予約を一つのアプリ内で扱います。








