a piece of pizza with pineapple on top of it
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解雇に至った経緯

オーストラリア・ブリスベンのレストラン「La Costa」で働いていた料理人ダヴィデ・タンブレッラ氏は、ハムとパイナップルのピザを提供することを拒んだ後、解雇されました。氏はオーストラリアの公正労働委員会に不当解雇を申し立てましたが、委員会は申請期限を過ぎていたとして請求を退けました。

店の経営陣は、解雇前の面談でタンブレッラ氏の勤務中の振る舞いについて複数の苦情を伝えていました。その中には、宴会の客向けにハムとパイナップルのピザを用意するよう求められても、氏が応じなかったことが含まれていました。

委員会の判断によると、タンブレッラ氏はイタリア人として、ピザにパイナップルを載せることを自文化への侮辱と考えていました。氏は過去4年間に同じ理由でパイナップルの使用を3回拒み、以前には、イタリア人にとってどれほど重要なことなのか上司に調べるよう求めていたとされます。

職場で指摘された別の問題

店側は、パイナップルをめぐる対応のほか、汚い言葉遣いやコミュニケーションの取り方、職場で不満を強めていく様子も問題として挙げていました。委員会は、こうした複数の指摘も判断に記しました。

今年4月には、タンブレッラ氏が金属製の手すりを殴り、右手の骨を折りました。氏が解雇されたのは5月で、店側との面談から約2週間後でした。

氏は、熟練労働者が永住権を得るためのビザについて、店からスポンサー支援を受けられると期待していました。しかし、解雇後、レストランはその手続きを終了しました。La Costaはその後、閉店しています。

不当解雇申請の期限

オーストラリアの公正労働委員会に不当解雇を申し立てる場合、解雇の効力発生日から21日以内に申請する必要があります。委員会は、例外的な事情がある場合、期限を延長する裁量を持ちます。

延長の判断では、遅れた理由、解雇の効力発生後に本人が解雇を知ったか、解雇に異議を唱えるために取った行動などが考慮されます。雇用主が受ける可能性のある不利益や、申請内容の見込み、同じような立場の人との公平性も判断材料です。

委員会は申請内容の当否を検討する前に、期限内の申請かどうかなどを判断します。タンブレッラ氏の請求が退けられた理由は、解雇が不当だったかどうかではなく、申請が遅れたことでした。

パイナップル産地のクイーンズランド

レストランがあったクイーンズランド州は、オーストラリアで商業栽培されるパイナップルをすべて生産しています。州内のサンシャイン・コーストには、果物をかたどった高さ16メートルのグラスファイバー製模型「ビッグ・パイナップル」があり、地域の目印になっています。

解雇をめぐる争いで、タンブレッラ氏は、上司の指示でも文化に反すると感じる場合は従う必要がない、という趣旨の立場を示していました。店のマネージングディレクター、エリオット・イングラム氏は、Daily Mailに対し「ピザのトッピングだけの話ではない」と述べています。

タンブレッラ氏はその後、ブリスベンの別のレストランで働いていると、LinkedInのプロフィールに記載しています。LinkedIn上には、料理人として食材を尊重することをテーマにした投稿も掲載されています。