Windows PCに表示される「ウイルスに感染した」という警告は、ブラウザーの画面や通知機能を悪用した偽表示の場合があります。警告に従って電話をかけたり、ソフトをインストールしたりすると、実際のマルウェア感染や金銭・情報の被害につながるおそれがあります。

偽警告が画面に現れる仕組み

偽警告は、危険なリンクを開いたり、不正なサイトを訪れたりしたときに表示されることがあります。正規サイトに見えるページでも、広告枠を悪用したバナーから偽の警告画面へ転送される場合があります。

ブラウザーの通知として届くケースでは、サイトに通知を許可したことがきっかけになります。「続きを読むには許可を押す」といった説明で操作を促し、許可後はサイトを閉じてもWindowsの通知センターに警告を表示できます。

全画面表示やカーソルを隠す演出で、ブラウザーを操作できないように見せる手口もあります。偽警告には、架空のサポート電話番号や、悪意あるスキャナーのダウンロード先が表示されることがあります。

偽CAPTCHAはキー操作でマルウェアを実行させる

CAPTCHAは、画像の選択や文字入力などで人間かどうかを確かめる仕組みです。FTCが注意を促す偽CAPTCHAは、Windowsキー、R、Ctrl、V、Enterの順に押すよう指示し、本人確認を装って操作を促します。

偽画面がクリップボードに隠れたコマンドをコピーし、利用者にキー操作で貼り付けて実行させる手口もあります。最初の操作でコマンド入力用のウィンドウを開き、次に貼り付け、Enterで実行します。

実行されたマルウェアは、メールやオンラインバンキングのログイン情報などを盗む可能性があります。Tampa Bay Federalが挙げる見分け方は、CAPTCHAがキーボード操作やコマンド実行、知らない内容のコピー・貼り付けを求めるかどうかです。本物のCAPTCHAは、端末上でコマンドを実行するよう求めません。

警告画面を閉じ、通知の許可を見直す

全画面の警告が出ても、画面内のボタンやリンクは押さないでください。Chrome、Edge、FirefoxではShiftとEscapeでブラウザー内のタスクマネージャーを開き、「Security Alert!」のような不審なタブを終了できます。

それでも閉じられない場合は、F11で全画面表示を解除します。操作できなければCtrl、Shift、EscapeでWindowsのタスクマネージャーを開き、ブラウザーのプロセスを終了してください。ブラウザーを再起動するとき、前回のタブを復元すると偽画面が再び開くことがあります。

通知が続く場合は、ブラウザーの設定で通知を許可したサイトを確認し、見覚えのないサイトを削除またはブロックします。Chromeでは「設定」から「プライバシーとセキュリティ」、「サイトの設定」、「通知」の順に進みます。最近のCookieやサイトデータを削除する方法もあります。

マルウェアを実行した可能性があるとき

偽CAPTCHAの指示に従った場合、FTCはインターネットから切断し、セキュリティスキャンを実行するよう案内しています。パスワードの変更や二要素認証の設定は、感染した可能性のあるPCとは別の端末から行います。

ブラウザーの拡張機能や最近インストールしたアプリも確認します。心当たりのない拡張機能は管理画面から削除し、不審なアプリはWindowsの「設定」からアンインストールできます。

WindowsにはMicrosoft Defenderが組み込まれており、Engadgetは多くの利用者にとって十分な保護機能だと評価しています。定期的なスキャンに加え、必要に応じてMalwarebytesの無料オンデマンドスキャナーを別の確認手段として使えます。ブラウザー拡張機能のMalwarebytes Browser Guardは、Chrome、Firefox、Edge、Safari向けに提供され、悪意あるサイトやフィッシングの検出を掲げています。