中国企業がNVIDIA製GPUをAI用途に転用
中国のテクノロジー企業は、AI計算能力の不足を補うため、NVIDIAのゲーミング向け・ワークステーション向けGPUを1年間に100万基以上購入したと報じられています。背景には、国内のAI向け半導体生産が拡大している一方で、大手企業の需要をまかなえていない状況があります。
中国では、AI半導体の国内生産が今年、前年の2倍になる見込みです。それでも需要との差は大きく、国内生産は350万基の見込みに対し、需要は500万基を大幅に超え、約150万基が不足する計算です。
不足を補うため、米国の輸出規制に適合するNVIDIA製品が使われています。購入されたGPUの中心はRTX Pro 6000D、RTX Pro 5000、GeForce RTX 5090とされ、これらはAI処理に転用されています。
主力AI半導体とは異なる用途を担う
RTX 5090などのBlackwell世代GPUは、中国製の主力製品であるHuaweiのAscend 910Cなどと同等の性能を持つ製品とは扱われていません。一方、より単純なAI処理や、生成時に入力文脈を処理する「プリフィル」などには利用できるとされています。
GPUを選ぶ理由の一つに、NVIDIAの開発ソフトウェア「CUDA」があります。CUDAはGPUを使った計算向けのソフトウェア基盤で、中国製GPU向けの「Cann」より利用しやすいとされています。
RTX 5090の供給と価格をめぐる動き
米国でのRTX 5090の希望小売価格は1,999ドルです。10月時点で販売が確認された第三者販売業者は3社に限られ、価格は7,199ドル以上とされています。9月には大手小売店で約4,400〜5,000ドルの在庫が短時間で売り切れ、第三者マーケットプレイスでは9,000ドル以上の出品もありました。
9月の出品例では、Newegg上のASUS製カードが9,299ドル、Gigabyte製とMSI製の一部が9,799ドル、MSI製の水冷モデルが9,999ドルでした。これらは第三者販売業者が提示した価格です。
AIワークステーションや複数GPUを使う構成でも、RTX 5090が購入されています。
ゲーミングGPU市場への影響
RTX 5090は32GBのメモリーを備え、AI処理にも使われています。ゲーミング用途に加え、商用AI処理を目的とする買い手も同じ製品を求めています。
中国企業が購入したRTX 5090などは、同国のAI半導体不足を埋めるために転用されているとされています。こうしたAI用途もゲーミング向けGPUの需要に加わっています。
RTX 5090の生産が停止し、今後はAI・プロ向け製品へ供給が振り向けられるとの報道もあります。











