映画『ストリートファイター/ザ・ムービー』のメイキング映像が公開され、俳優やスタントチームがゲームの技を実写で再現するために重ねたトレーニングが紹介されました。リュウの竜巻旋風脚や昇龍拳、春麗のスピニングバードキックなど、キャラクターごとの動きを組み立てた過程も収められています。

リュウの必殺技を実演できる動きに

リュウ役のアンドリュー・小路は、映画にゲームの要素を多く盛り込んだと話しています。竜巻旋風脚、昇龍拳、波動拳といった代表的な技も、ゲームの動きを思わせる形で実写に取り入れられました。

スタント・コーディネーターのジョン・バレラは、ゲームの技を実写で再現する難しさを振り返っています。リュウの格闘スタイルでは、ゲームの構えや動きを残しながら、実際に演じられる動きを探し、空手の見せ場を組み立てたといいます。

制作チームには、剛柔流や松濤館流の空手、柔道を身につけたスタッフが多く参加しました。ジョンは、日本の武術に独自のアレンジを加えた動きを取り入れ、武道の要素とアクションの美しさを両立させることを目指しました。

空手の流派が示す動きの違い

剛柔流は、「剛」と「柔」を調和させる考え方を持つ空手です。円を描くような動きと身体的な力を組み合わせ、近距離での組手を重視します。

剛柔流には、投げや組み技、腰の動きを使った素早い動作も含まれます。松濤館流は、深い構えと力強い長距離の技を重視するスタイルです。

こうした流派を学んだスタッフが参加し、ゲームの構えや技を実演できる動きに落とし込んだのが、リュウのアクション作りです。個々の技を特定の流派に対応させず、複数の武道の経験を生かして映画の動きを作りました。

春麗は蹴り、ガイルはワイヤーを活用

春麗役のカリーナ・リャンは、スピニングバードキックの再現を目指し、週6日、1日2時間の蹴りのトレーニングを重ねました。本人は、毎日激しい蹴りを続ける撮影だったと振り返っています。

ガイル役のコーディ・ローデスは、軍隊式のトレーニングに取り組み、サマーソルトキックを練習していました。ワイヤーアクションで技を表現する様子も収められています。

ケン役のノア・センティネオは、空手やパンチの見せ方、受け身を6週間にわたって学びました。キャラクターごとに異なる技を映像化するため、蹴りや受け身などの動きに合わせて準備しました。

ボクシングとプロレスの技も撮影

バイソンを演じた50セントは、久しぶりに取り組んだボクシングがきつかったと語っています。ザンギエフ役のオリヴィエ・リヒタースは、ケンにロシアンスープレックスを決める場面を撮影した経験を振り返りました。

映画の舞台は1993年で、リュウとケンが世界格闘王決定戦に招かれ、各地のファイターと対戦する物語です。大会には陰謀が隠されており、二人が過去の敵に向き合う展開も描かれます。