
1984年にCBSで始まったアクションドラマ『エアウルフ』が、Roku Channelで無料配信されています。 主役のストリングフェロー・ホークとドミニク・サンティーニが、機密組織の任務をこなしながら、ベトナム戦争で行方不明になったホークの兄を捜す物語です。 シリーズの特徴となった架空のヘリコプターは実在するBell 222をもとにしていますが、超音速飛行や武装はドラマの設定です。
Roku Channelで無料配信
ホークを演じたのはジャン=マイケル・ヴィンセント、相棒のサンティーニを演じたのはアーネスト・ボーグナインです。 ホークは元テストパイロットで、サンティーニは友人であり助言役でもあります。 2人は「ザ・ファーム」と呼ばれる機密組織の依頼で危険な任務に向かいます。
物語の軸には、軍用ヘリコプター「エアウルフ」の奪還と、その後のホークと組織との取引があります。 ホークはエアウルフを組織に返さず、兄の捜索に協力することを条件に、国家に関わる任務を引き受けます。 任務ごとの航空アクションに、兄の行方を追う継続的な筋書きが重なります。
アレックス・コードが演じるアーチエンジェルは、ホークと組織をつなぐ連絡役です。 白い服と眼帯が特徴で、ホークとの関係には互いへの警戒が残ります。
Bell 222をもとにした架空の機体
実在のBell 222は、米国で開発された双発タービンの商用ヘリコプターです。 Bellは1974年に開発計画を発表し、試作機は1976年8月13日に初飛行しました。 FAAの認証を経て、量産機の引き渡しは1980年に始まりました。
Bell 222の標準型は車輪式の引き込み脚を備え、操縦士1〜2人と最大6人の乗客を乗せるエグゼクティブ仕様がありました。 1983年に登場した222Uは、車輪式の脚をスキッド式に変更した実用型です。 222UTの海面高度での最高速度は時速278キロメートルです。
ドラマのエアウルフはBell 222をベースにした機体で、機関銃やミサイル、超音速飛行能力を持つ設定です。 一方、実機のBell 222に超音速飛行能力やドラマの武装はありません。 実機をベースに架空の武装と性能を加えた機体が、シリーズの航空アクションに使われました。
シーズンごとに変化した物語
第1シーズンでは、ホークが兄の捜索を求めてエアウルフを返さないという対立が、毎週の任務と並行して描かれました。 アーチエンジェルは協力者である一方、機体を取り戻そうとする組織の側にも立ちます。 この緊張関係は任務の外にも続きました。
第2シーズンでは、物語がより家族向けの冒険へ移り、ホークとアーチエンジェルの関係も協力的になりました。 第1シーズンにあった継続的な対立は薄れ、任務ごとに展開する形式が強まります。 航空アクションは引き続きシリーズの中心にありました。
CBSは1986年にシリーズを終了し、USA Networkが1987年に新キャストで再開しました。 第4シーズンでは、バリー・ヴァン・ダイクがホークの兄セント・ジョンを演じ、元の主要キャストは出演しません。 制作費の縮小に伴い、飛行場面では過去の映像が多く再利用され、再開シリーズは1シーズンで終了しました。
飛行機械がシリーズの顔に
『エアウルフ』には、ホーク役のヴィンセントやサンティーニ役のボーグナインに加え、アーチエンジェル役のコードが出演しました。 ボーグナインは映画『マーティ』で1955年のアカデミー主演男優賞を受賞しています。 主要キャストの人物描写や、任務に使われる機体がシリーズに登場します。
実機は番組終了後に改造を外され、ドイツの会社で救急ヘリコプターとして運用されました。 その後、1992年に墜落しました。 テネシー航空博物館には実物大のレプリカが展示され、2007年から2015年まで所蔵されていました。











