a pile of potatoes sitting on top of a table
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オランダのジャガイモ・タマネギ生産者の間で、収穫物を貯蔵庫へ入れる際にカメラ式選別機を使う動きが広がっています。石や土塊に加え、腐敗や傷みのある作物も取り除き、貯蔵庫を有効に使うことが狙いです。

貯蔵庫への投入時に品質を選別

カメラと画像認識を使う選別機は、収穫直後の作物を貯蔵庫へ運び込む工程にも導入され始めています。従来は主に、ジャガイモやタマネギ以外の石や土塊を取り除いていましたが、現在は作物の外観を判別し、品質に応じて振り分ける機能も備えています。

対象には、形の崩れたジャガイモ、緑化したもの、生育中にできたひびや虫害、切り傷、腐敗、母いもなどがあります。タマネギでは、皮が不足したものやフザリウム感染も選別対象です。

腐敗したジャガイモや母いもを貯蔵前に除けば、貯蔵中に傷んだ作物が混ざるのを抑え、保管場所を不要な作物で占めずに済みます。腐敗には細菌や菌類など複数の原因があり、病気によっては貯蔵中に広がることがあります。

選別の精度と処理量の兼ね合い

カメラ式選別機は、作物をベルトに載せてカメラの下を通し、画像から良品と除去対象を判別します。ベルト上で作物を回転させない機種は、カメラから見えない面を調べられず、回転させる方式より選別精度が限られます。

回転方式では作物を複数の面から撮影できますが、より多くの計算処理が必要です。また、ローラーの清掃時には処理量が落ちます。土塊をどこまで取り除くか、外観に難があるジャガイモをどこまで除外するかという設定も、処理速度と精度の両方に関わります。

土塊分離機は、小さいサイズ帯の土塊を取り除くために使われてきました。光学式の装置は、汚れた収穫物から石や土塊などを選別する用途に加え、手作業の検査を置き換える機器としても導入されており、異物をカメラで識別して作物と分けます。

貯蔵中に進む腐敗への備え

ジャガイモの軟腐病などは、傷口から感染したり、ほかの病気に続いて発生したりすることがあります。湿った土壌での生育や収穫は細菌性の問題を起こしやすくし、収穫時の傷も腐敗への抵抗力を弱めます。

フザリウムによる乾腐病などは、貯蔵後に症状が現れる場合があります。また、病気によっては貯蔵中に大きく増えるため、貯蔵前に異常のあるいもを見つけて取り除くことが、保管中の管理に関わります。

外観だけではすべての病気を見分けられません。外側に症状が出ない病気や、内部を切って確認する必要がある病気もあります。カメラ式選別は、外観から見つけられる欠陥を取り除く工程です。

導入費用と機種ごとの違い

カメラ式の事前選別機は、導入費用が少なくとも10万ユーロ(約1,800万円)とされ、搬送設備などを含めると作業幅1メートル当たり8万〜10万ユーロ(約1,400万〜1,800万円)が目安です。ライセンスや更新に年額費用がかかる場合もあります。

機種によって、認識する欠陥や処理方法は異なります。たとえば、Tolsma-GrisnichのOptica Sは作物を回転させず、ジャガイモと異物などの2系統に分けます。DownsのCrop Visionはローラーでいもを回転させ、3系統に選別します。

導入判断には、人手による検査をどの程度減らせるか、貯蔵スペースを効率よく使えるか、必要な処理量を満たせるかが関わります。利用者からは、ベルト上の作業員4人分を減らせたという声もあります。ジャガイモ産業では、欠陥検出や等級分けなど、人の判断に頼ってきた作業への自動化投資が進んでいます。一方、設備の監視や例外対応には、経験と技術を持つ人材も必要とされています。