
AWS(Amazon Web Services)の2026年第3四半期売上高は459億8,000万ドル(約7兆3,000億円)となり、前年同期比39%増えました。成長率は2021年第4四半期以来の高さで、営業利益も55%増の177億7,000万ドル(約2兆8,000億円)でした。 クラウド市場で最大の売上規模を保つAWSは、AI需要に向けた設備や自社半導体の拡張も進めています。
AWSの売上高と営業利益が伸長
AWSの売上高は、アナリスト予想の452億9,000万ドル(約7兆2,000億円)を上回りました。前四半期の成長率は約37%で、第3四半期はさらに伸びています。
営業利益は177億7,000万ドル(約2兆8,000億円)で、前年同期比55%増でした。こちらも市場予想の169億7,000万ドル(約2兆7,000億円)を上回っています。
AWSはAmazon全体の売上高の約23%を占め、構成比は過去最高となりました。 Amazonのアンディ・ジャシーCEOは、コンピューティングとストレージの中核事業が数年ぶりの速さで成長したと説明しています。
競合も成長し、AWSは最大規模を維持
2026年第2四半期の比較では、AWSの売上高は422億ドル(約6兆7,000億円)、Google Cloudは248億ドル(約3兆9,000億円)でした。MicrosoftはAzure単独の売上高を公表しておらず、同四半期のIntelligent Cloud部門の売上高は393億ドル(約6兆2,000億円)です。
同じ四半期の前年同期比成長率は、AWSが37%、Google Cloudが82%、MicrosoftのIntelligent Cloud部門が32%でした。MicrosoftはAzureなどのクラウドサービス収入が43%増えたと報告しています。
Synergy Research Groupの市場データでは、第2四半期のクラウドインフラ市場におけるシェアはAWSが28%、Microsoftが20%、Google Cloudが15%でした。AWSは首位を保つ一方、前年同期から2ポイント下げ、Google Cloudは2ポイント上げています。
AI需要がクラウド設備の拡張を促す
2025年第4四半期の世界のクラウドインフラサービス支出は1,109億ドル(約18兆円)で、前年同期比29%増でした。Omdiaは、企業のAI利用が試験段階から本番運用へ移る中、事業者がAIインフラの容量を増やしていると説明しています。
同四半期の成長率はAWSが24%、Microsoft Azureが39%、Google Cloudが50%でした。AI需要はGPUなどの専用計算資源に加え、CPU、ストレージ、ネットワークの需要にも広がっています。
AWSはデータセンターの拡張を進めており、Omdiaによると、2026年の設備投資額は2,000億ドル(約32兆円)に達する見通しです。これは2025年の約1,320億ドル(約21兆円)を50%以上上回る水準です。
Trainiumの外部提供を2027年に予定
AWSはAI処理向けGPUの提供を拡大する計画を発表し、データ分析スタートアップのDuckLabsを買収しました。また、MetaおよびOpenAIと契約を結んでいます。
Amazonが開発するAI半導体Trainiumについては、AWS内での需要を受け、2027年後半からAWSの外部でも利用できるようにする方針です。ジャシーCEOは、顧客から外部提供を求める声が続いていると述べました。
ジャシー氏は、AWSの成長率が2027年と2028年にそれぞれ40%を超え、今後5〜10年で年間売上高1兆ドル(約160兆円)の事業になるとの見通しを示しました。 これは会社側の予測であり、実績として発表された数字ではありません。











