
AmazonとIntelの株価は、9月期決算を受け、10月30日の米市場寄り付き前取引で下落しました。Nasdaq先物も2%安となりました。Amazonは売上高と利益が市場予想を下回り、Intelは弱い業績見通しを示しました。
Amazonは予想未達でも2026年の設備投資計画を維持
Amazon株は寄り付き前に7%下落しました。第3四半期の売上高と利益はいずれも市場予想に届きませんでした。
同社は2026年の設備投資額を2,200億ドル(約35兆円)とする予測を維持しました。設備投資が大規模ななか、フリーキャッシュフロー(営業活動で得た現金から投資支出を差し引いた額)は2四半期連続でマイナスとなり、前四半期より赤字幅も拡大しました。
Amazonを含む大手クラウド企業は、AI向け計算需要への対応を進めています。CBインサイツの分析では、Amazon、Microsoft、Googleの2025年の設備投資計画は合計2,500億ドル(約40兆円)を超え、AIデータセンターが主な投資先です。AIの処理には従来より多くの計算資源が必要で、顧客1社あたりの支出増につながっています。
IntelはPC市場の弱さを見込み、株価25%安
Intel株は寄り付き前に25%下落しました。同社はPC市場の継続的な弱さを理由に、予想を下回る業績見通しを示しました。
PC市場では、直近の出荷台数が増加しています。Gartnerの推計では、2025年の世界PC出荷台数は2億7,000万台を超え、前年から9.1%増加しました。同年第4四半期は7,150万台で、前年同期比9.3%増でした。
Gartnerは、Windows 11への移行に伴う買い替え需要などが第4四半期の成長を支えたとしています。一方、同社の分析では、四半期末にかけて需要が鈍化し、価格圧力や販促が高価格帯GPUやAI PCの値上げを相殺しました。この市場全体の推移とIntelの見通しは対象期間や企業が異なります。
マイナスのフリーキャッシュフローは投資支出も反映
フリーキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローから投資活動によるキャッシュフローを差し引いた額です。設備投資や固定資産の取得など、投資に伴う現金支出も反映されます。
この指標がマイナスの場合、事業運営で得た現金より投資支出などが大きく、自由に使える資金が減っている状態を表します。ただし、大規模な設備投資が理由で一時的にマイナスとなる場合もあり、SAP Concur Japanは単年の数字だけでは企業の状況を捉えきれないと解説しています。
半導体株にも売りが広がる
米国の寄り付き前取引では、Micron、Nvidia、Armの株価も下落しました。欧州でもASMLなど主要半導体企業の株価が大きく下げました。
クラウド企業によるAI向け設備投資は、データセンターを中心に拡大しています。CBインサイツの分析では、クラウド各社はAI需要に対応する計算インフラへの投資に加え、カスタムAIチップの開発も進めています。AI向けの計算需要がクラウド企業の顧客支出を押し上げるなか、各社は需要を支える設備投資を続けています。











