
Wabiは5,500万ドル(約87億円)を調達し、企業評価額は12億5,000万ドル(約2,000億円)となりました。対話型AIの開発から、複数人で使えるAIエージェントとミニアプリを組み合わせたサービスへ軸足を移しています。資金は製品開発の継続と事業拡大に充てる計画です。
Wabiが5,500万ドル(約87億円)を調達
今回の資金調達はIVPが主導し、Andreessen Horowitz(a16z)、Forerunner、Amazon Alexa Fundなどが参加しました。ShopifyのTobi Lütke氏、SalesforceのMarc Benioff氏らも出資者に名を連ねています。
Wabiを創業したEugenia Kuyda氏は、AIコンパニオンサービスのReplikaも立ち上げた人物です。IVPのAlex Lim氏は、Kuyda氏のAIとの関わり方に対する構想を評価し、今回の出資を決めたと述べました。
Wabiは当初、文章で指示してアプリを作るサービスとして始まりました。先月、「パーソナルエージェント」を掲げる方向へ転換し、会話だけでなく、目的に応じた画面や小さなツールも提供する構想を示しました。
複数人で使うミニアプリ
Wabiのミニアプリは、食事の計画や行きたい飲食店のリスト、運動計画、トリビアゲームなど、個別の目的に合わせて作る小規模な機能です。友人同士の音楽探しや30日間の運動チャレンジ、カップルの日程づくりなど、複数人での利用例もあります。
作った機能を一度きりの会話で終わらせず、後から見直して使い続けられる設計です。たとえば、家族で共有する週ごとの献立を買い物リストにしたり、読書会の記録や誕生日向けのクイズを作ったりできます。
Wabiは、予定調整や家庭のスケジュール管理、宿題、予約、旅行計画など、日常の用事にも使えるとしています。個人の目標に向けた習慣づくりや、別れを経験した人への段階的な案内も利用例に挙げています。
会話から画面を作る技術
AIエージェントは、依頼に応じて情報を返すだけでなく、タスクを進めるための画面を組み立てることがあります。こうした仕組みは「生成UI」と呼ばれ、文章だけで結果を並べる代わりに、依頼に合わせて選択肢や入力欄などを表示します。
A2UIは、エージェントが画面の意図をデータとして送り、アプリ側が用意した部品を使って描画する方式です。画面を構成する部品をあらかじめ定めておけば、生成データがその範囲内かをクライアント側で検査できます。同じ仕組みで、選択操作や入力内容をエージェントへ返し、次の画面に反映する双方向のやり取りも可能です。
A2UIは生成UIの一方式で、Wabiが採用している規格を示すものではありません。
対応端末と今後の開発
WabiはiOS、Android、Mac向けに提供されており、Windows版は今後提供される予定です。今回の調達資金は、機能開発の継続とサービスの拡大に使われます。











