ひらやすみ ティザービジュアル
出典: hirayasumi-anime.jp

2027年1月にNHK総合で放送

真造圭伍さんの漫画『ひらやすみ』を原作とするテレビアニメが、2027年1月にNHK総合で放送されます。2026年10月7日には、ニューヨークのJapan Societyで第1話の先行上映が行われました。

アニメーション制作はProduction +h.が担当します。シリーズ構成と脚本は末澤慧さん、キャラクターデザインは浅野直之さん、美術監督は西村美香さん、音楽は澤田かおりさんです。

主人公の声は内田雄馬さん、いとこのなつみ役は高橋麻由さん、近所に住む「ばあちゃん」役は相川梨絵子さんが務めます。なつみは18歳の美術学生で、山形から東京へ移り、主人公と暮らし始めます。

家を受け継いだ29歳と、同居するいとこ

主人公は29歳のフリーランスで、金銭面や将来への不安を抱えながらも、前向きに暮らしています。年上の女性と話すのは得意ですが、同年代の女性との会話には苦手意識があります。

近所の高齢女性は主人公を気に入り、週に2回、とんかつの夕食に招きます。その女性が亡くなった後、主人公は家を受け継ぎ、そこへいとこのなつみが移り住みます。

物語の始まりには身近な人との死別がありますが、第1話は大きな事件を次々に起こす構成ではありません。喪失感が遅れて訪れる様子も描きながら、軽い笑いと静かな日々を中心に進みます。

穏やかな日常を軸にした「癒やし系」

第1話を見たAnime News Networkの評では、原作の柔らかな線や丸みのある人物造形、水彩画のような背景がアニメーションに生かされていると評価されています。 作曲家の澤田さんは、音楽を映像より先に制作し、物語を覆い隠さず引き立てることを意図したと話しました。

「癒やし系(iyashikei)」は、日常の出来事や穏やかな風景、静かな暮らしを通して落ち着いた雰囲気をつくるアニメのジャンルです。 登場人物が過ごす何気ない時間や、周囲との関係が物語の軸になる作品もあります。 『ひらやすみ』も、地域の暮らしと人間関係を描く点で、このジャンルとして紹介されています。

このジャンルには、妖怪との交流を描く『夏目友人帳』や、キャンプをする日々を描く『ゆるキャン△』のように、題材の異なる作品もあります。 『ひらやすみ』では、主人公と近所の人、同居するいとこの生活が物語の中心です。 作曲家の澤田さんは、登場人物の幅広さや「本当の悪役がいない」点にも触れました。

地域の日常を描く作品との違い

地域の日常を舞台にした漫画原作のアニメには、京都アニメーション制作の『日常』があります。物語の中心は時定高校で、学校の周辺や町にも出来事が広がります。

『日常』では、鮭やこけしが飛んでくるなど、シュールで不思議な出来事が日常に入り込みます。 一方、『ひらやすみ』は、特別な怪物などが登場しない住宅街の暮らしを描く作品として紹介されました。 どちらも身近な場所を舞台にしますが、日々の出来事を描く調子には違いがあります。

『ひらやすみ』の原作漫画は2021年から小学館で連載中で、米国ではVIZが刊行しています。小学館漫画賞を受賞し、漫画大賞や手塚治虫文化賞、アメリカン・マンガ・アワード、アイズナー賞にもノミネートされました。

海外での配信については、詳細が後日発表される予定です。 まずは日本での放送に向けて、東京の住宅街を舞台にした物語がどのように映像化されるかが注目点になります。

ひらやすみ キービジュアル
出典: hirayasumi-anime.jp