
エジプトなどで確認された看板への不正アクセス
木曜日、エジプト、マレーシア、ブラジルのデジタル看板に性的映像が表示されました。イラクと中国でも起きたとの主張がありますが、確認の度合いには差があります。複数国で同時に看板の表示内容が書き換えられました。
エジプトでは、カイロ西郊へ延びる幹線道路「7月26日軸」に面したギザの大型看板で映像が流れました。車を止めて撮影する人もおり、画面にはTelegramのアカウント名などが重ねて表示されていました。
エジプト内務省は、看板を所有する広告会社Al Arabia Unitedが、ウェブサイトへのサイバー攻撃を受けた国際企業と契約していたと説明しました。同省によると、映像は複数国で同時に配信され、国際企業は放映を停止しました。Al Arabia Unitedも、1台の画面への不正アクセスを検知し、予防措置として停止しました。同社は当局と調査を進めています。
マレーシアとブラジルでも画面を停止
マレーシアのクルアンでは、市議会が複数の公共LED画面への不正アクセスを確認し、影響を受けた画面を停止しました。警察は、動画やスクリーンショットを受け取った42歳の男性からの通報を受けて捜査を始めました。
ブラジル北東部ピアウイ州のカンポ・マイオールでは、BR-343号線近くの通りにあるLED看板に性的映像が表示されました。運営会社Ferreira & Ferreira Publicidade e Comunicaçãoはサイバー攻撃を確認し、機器を直ちに停止して警察に届け出たうえで、住民に謝罪しました。
不正アクセスを主張したTelegramグループ「Leakers$」は、イラクや中国にも侵入したと述べています。ただし、これらの場所については、エジプト、マレーシア、ブラジルと比べて独立した確認が限られています。同グループは、身代金を要求するランサムウェア集団ではなく、看板の脆弱性を示すことが目的だと主張しました。
配信ソフトの脆弱性を狙ったと主張
Leakers$の代表は、個々の看板を物理的に狙ったのではなく、LED画面へ映像を送るソフトウェアの脆弱性を利用したと説明しました。代表によれば、参加者は自動スキャンで、ウェブページや管理画面からアクセスできるシステムを探しました。
グループは、数千のシステムを見つけるための無作為スキャンに約2時間をかけたと述べています。管理画面に基本的なセキュリティ対策がなければ、画面へ配信する仕組みを通じて複数の看板にアクセスできる場合がある、と同グループは説明しました。
エジプトでは広告会社と国際企業が調査を進め、マレーシアとブラジルでは警察への届け出や捜査が行われています。
業界指針が挙げるアクセス対策
米屋外広告協会(OAAA)は、デジタル看板向け指針で、初期設定のパスワードを使わず、看板ごとに異なる強いパスワードを設定するよう勧めています。管理画面へ接続できるIPアドレスを運営者のものに限定するアクセス制御や、パスワードに加えて別の認証手段を求める多要素認証も推奨しています。
OAAAは、運営者と看板の間の通信を保護するVPNの利用、ソフトウェア更新の適用、使っていない管理機能の停止も勧めています。脆弱性が見つかった後に提供されるセキュリティ更新を適用し、不要な接続口を減らすことで、外部から触れられる経路を絞ります。
OAAAは、看板の管理権限を持つ従業員を把握し、退職者や担当を外れた人の権限を削除することも勧めています。問題が起きた場合には、緊急対応チームを設け、警察への連絡と再発防止に取り組むよう呼びかけています。










