Tom cruise 1989
写真: Alan Light / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons

トム・クルーズ主演の法廷スリラー『ザ・ファーム/法律事務所』がParamount+で配信されています。映画はジョン・グリシャムの1991年刊行の小説を原作とし、若い弁護士が勤め先の法律事務所の秘密に気づくまでを描きます。PeacockとHBO Maxでも10月末まで配信されています。

高待遇の法律事務所に隠された秘密

クルーズ演じるミッチ・マクディーアは、ハーバード・ロー・スクールを卒業したばかりの弁護士です。メンフィスの法律事務所から好条件の採用を受け、妻のアビーと新しい生活を始めます。

事務所は家や高級車を用意し、経済的な安心も約束します。しかし、弁護士たちが不審な死を遂げたと知ったミッチは、雇い主への疑念を深めていきます。

やがて彼は、事務所を追うFBIと、離職を許さない強力な雇い主との間に立たされます。作品は、仕事だけでなく住居や結婚生活まで職場と結びついていく状況を、物語の緊張につなげています。

原作の筋を組み替えた映画化

1993年のLos Angeles Times評によると、映画は小説の筋をそのまま映像化するのではなく、サブプロットを強め、人物の関係を組み替えました。 同評は、ミッチが追い詰められていく物語の中心は保ちながら、映画に身体的なアクションを加えたと述べています。

映画の脚本にはデビッド・レイフィエル、ロバート・タウン、デビッド・レーブが名を連ねます。 AFIの記録では、最終稿は出来事の順序を入れ替え、原作とは異なる結末を設けました。

その結末では、ミッチはマフィアの関与を暴くのではなく、事務所による顧客への過剰請求を明らかにして、弁護士資格を失わずに済む道を探ります。 アビーも、証拠を得るために弁護士エイブリー・トーラーを誘惑し、薬を飲ませる形で計画を助けます。

ミッチの自信が崩れていく過程

ミッチは当初、自分の学歴や能力があれば事態を切り抜けられると考えています。事務所の仕事や周囲の人々に疑問を抱き始めても、すぐに逃げ出せるわけではありません。

クルーズは、野心と自信を持つミッチが徐々に追い詰められていく様子を演じます。事務所の先輩弁護士エイブリーを演じるジーン・ハックマンも、表向きの親しみやすさと妥協を重ねた人物像を担います。

Los Angeles Times評は、クルーズの魅力を抑えた演技が、危機に直面するミッチに説得力を与えていると評価しました。 同評は、ジーン・ハックマンをはじめとする脇役の演技にも触れ、複数の出演者が作品を支えていると評しています。

世界興収は約2億7,025万ドル

Box Office Mojoの記録では、映画の北米興収は1億5,834万8,367ドルです。 北米以外の興収は1億1,190万ドルでした。

世界興収は2億7,024万8,367ドルに達しています。 AFIが当時の報道を基に記録した制作費は4,500万ドルです。

一方、別の資料には制作費を4,200万ドルとする記載もあり、金額は一致していません。そのため制作費に対する興収の比率はここでは示さず、確認できる世界興収を記しました。映画の上映時間は約2時間半で、ミッチが法律事務所の秘密を探る筋を軸に、職場から抜け出す難しさを描いています。