The emulated Xbox processor is the main bottleneck, occupying its PS5 thread 85 to 97% of the time while the GPU sits mostly idle.
出典: notebookcheck.net

PS5向けに移植された初代Xboxエミュレーター

XPSemuは、初代Xboxエミュレーター「xemu」をPlayStation 5向けのネイティブアプリに移植したプロジェクトです。改造済みのPS5で動作し、Halo 2やForza Motorsport、Fable: The Lost Chaptersなどを起動できます。

XPSemuはXboxのCPU処理にQEMUのJITコンパイラーを使い、グラフィックス描画にはxemuのVulkanレンダラーを利用します。PS5上のオープンソースVulkanドライバー「RADV」を介して動作し、ゲーム選択画面や設定機能も備えています。

操作にはDualSenseを使い、ゲームごとの映像・音声設定や解像度変更、プレイ時間の記録ができます。ゲームパッチは読み込み時にメモリー上で適用されるため、元のISOファイルは変更されません。

Halo 2はパッチ適用時にプレイ中36〜50fps

開発者のテストでは、Halo 2は改造なしで30fpsで動作します。コミュニティ製の60fpsパッチを適用すると、冒頭は51〜60fps、通常のゲームプレイ中は36〜50fpsでした。

ゲームによって動作状況は異なります。Forza Motorsportはメニューで30fpsを保つ一方、レース中は15〜21fpsに低下し、Fable: The Lost Chaptersは多くの場面で22〜30fps、負荷の高い場面では10〜20fpsでした。

XPSemuではPS5のGPUより、エミュレートされたXboxのCPU処理が性能を制限します。CPUスレッドは稼働時間の85〜97%を占め、GPUは主に待機状態です。このため、解像度をXbox本来の480pから最大4倍に上げても、フレームレートへの影響は小さいと開発者は説明しています。

PC版xemuの互換性情報とPS5版の違い

xemuでは、PC環境でのゲーム別の動作状況を公開しています。たとえばMidtown Madness 3は「Playable」とされ、最後のテストは2026年2月6日でした。

同ゲームの報告では、解像度を1倍より上げると表示上の問題が出るほか、時間帯や天候によって影が表示されないことや、夜間のヘッドライトが動作しないことが挙げられています。時折ひっかかりもあるものの、報告者はゲームを最後までプレイできるとしています。

一方、Mashed: Fully Loadedは「Perfect」と評価され、2024年3月のテストでは安定したフレームレートと正常な音声、メニュー動作が報告されました。テスト環境はCore i5-9300HとGeForce GTX 1650を搭載したWindows PCです。これらの結果はPC版xemuでの個別タイトルに関するもので、PS5版XPSemuの動作実績とは異なります。

動作には改造済み本体とXbox由来のファイルが必要

XPSemuの利用には、homebrewアプリを実行できる改造済みPS5と、補助プログラムが必要です。ゲームはXISO形式にする必要があり、PS5本体の内蔵ストレージ、または対応する外部ドライブに置いて起動します。

BIOSとMCPXブートROMは、利用者が所有する初代Xbox本体から取得したファイルを用意します。XPSemuはこれらのMicrosoft製コードやゲームを同梱せず、空のXboxハードディスクイメージは手元にない場合に作成できます。

PS5のhomebrew実行に使われるkstuffについて、Wololoは2025年3月、システムソフトウェア6.50への対応が追加されたと報じました。Wololoによると、利用には本体でexploitを実行するための手段も必要です。kstuffの対応情報は、XPSemuの対応情報とは別です。