
ベン・アフレックは、2017年公開の『ジャスティス・リーグ』の再撮影を、俳優としてのキャリアの「どん底」と振り返りました。ザック・スナイダー監督の降板後、ジョス・ウェドン監督が完成作を手がけた経緯について、アフレックは撮影現場の雰囲気を「とてもネガティブだった」と説明しています。
アフレックが語った撮影現場の重苦しさ
アフレックは、ウェドン監督による再撮影を「ひどいもの」と表現し、キャリアの「どん底」だったと述べました。レイ・フィッシャーやガル・ガドットら、ほかの出演者が経験したことを伝え聞き、「これほどひどい環境はない」と感じたとも語っています。
当時のアフレックは、アルコール依存症との闘いや離婚など、私生活でも困難を抱えていました。本人は、この時期に制作された同作を特に否定的な経験として位置づけています。
スナイダー監督は2017年5月、娘の死を受けて作品から離れました。アフレックは、監督の個人的な悲劇がスタジオにとって降板を進める「口実」にされたと考え、「ひどいことだった」と振り返りました。これはアフレック自身の見方として語られたものです。
監督交代と再撮影をめぐる対立
スナイダー監督が離れた後、ワーナー・ブラザースは『アベンジャーズ』を手がけたウェドン監督を起用し、ポストプロダクションを引き継がせました。ウェドン監督は約2カ月にわたる再撮影も行いました。
アフレックは、スタジオと監督が対立した状態で映画を作ること自体が誤りだったと話しています。また、前作『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』への批評家や観客の反応が芳しくなかった後、ワーナー・ブラザースとスナイダー監督の間に緊張があったと説明しました。
アフレックは、その対立が作品を損なったと考えています。一方、スナイダー監督が自身の構想に沿った形で作品に戻れたことには、「うれしく、報われた気持ちだ」と述べました。2021年には、スナイダー監督による別バージョン『ザック・スナイダー版 ジャスティス・リーグ』が公開されています。
2017年版とスナイダー版の違い
スナイダー版は約4時間で、2017年の劇場公開版のほぼ2倍の長さです。劇場公開版はウェドン監督が仕上げました。スナイダー版には劇場公開版に登場しなかった人物や物語が含まれ、物語の始まりと終わりも異なります。
映像の比率にも違いがあり、スナイダー版は通常IMAX作品で使われることのある4:3、劇場公開版はワイドスクリーン形式です。スナイダー版では、ダークサイドやマーシャン・マンハンターが登場し、アイリス・ウェストやサイボーグの背景を掘り下げる場面も加わりました。
音楽も別の作曲家が担当しています。劇場公開版のダニー・エルフマンに代わり、スナイダー版ではトム・ホルケンボルグがスコアを手がけました。NPRのレビューは、スナイダー版を劇場公開版とは異なる物語や結末を持つ作品と評しました。
スナイダー版の公開が実現するまで
ワーナー・ブラザースとHBO Maxは2020年5月、スナイダー版を同サービスで2021年に独占公開すると発表しました。発表時点で、スナイダー監督の初期編集版は214分とされ、登場人物の背景を描く場面が多数含まれていたと報じられていました。初期版ではCG映像などの仕上げが残っており、公開に向けてポストプロダクションが必要でした。
公開を求めるファンの運動は、2017年の劇場公開後から続き、SNS上でも「#ReleaseTheSnyderCut」の投稿が広がりました。ワーナーメディアは2020年5月に公開を正式に認め、2021年1月には配信日を3月18日と発表しました。スナイダー版はHBO Maxで独占配信されました。











